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近畿中国森林管理局

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    おかやまの森整備公社の視察


       令和2年11月20日、「公益社団法人おかやまの森整備公社」より森林・林業視察プログラムへの申し込みをいただき、約30名の職員の皆様を案内しました。おかやまの森整備公社は、岡山県の森林が公益的機能を高度に発揮できるよう森林整備を進めている法人です。

       今回視察していただいたのは針広混交林化の試験地です。

       森林経営管理制度において、林業経営に適さない森林を市町村が管理し、水源涵養や土砂の流出防止のような、公益的機能を発揮できる森林を造成することとしています。
    そのための方法の一つとして、針葉樹林を針広混交林化するというものがあり、森林技術・支援センターでは古谷国有林に試験地を設定しています。

       視察の冒頭、所長より試験地の概要と、天然力を活用した効率的な森林育成方法について説明し、その後現地を見学していただきました。

       古谷国有林では、間伐を強く入れて地面に光がよく当たるようにすることで、下草による地表保護と林業において有用な広葉樹(有用広葉樹)の進入を促し、針葉樹と広葉樹が入り混じった「針広混交林」へ誘導する施業を行っています。
    参加者からは、有用広葉樹導入のポイントや、保育作業の方法、今後の森林管理の効率的な方法について、質問や意見が出されました。

       今、伐採後に放棄される森林が増えており、森林経営や公益的機能の低下が懸念されています。
    これは、森林を育成する経費が林業収入に見合わないことが原因のひとつです。森林経営に適さない奥山林などは無理に木材を生産する森林として残さず、少ないコストで公益的機能を発揮する森林へ誘導していくことも必要です。

       今回の視察が、おかやまの森整備公社様の今後の森林施業の参考になることを期待します。


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    お問合せ先

    林野庁 近畿中国森林管理局 森林技術・支援センター

    住所:〒718-0003   岡山県新見市高尾786-1

    TEL:(0867)72-2165(代) IPTEL:050-3160-6215

    E-mail:kc_gijyutsu@maff.go.jp