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近畿中国森林管理局

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    にちなん中国山地林業アカデミー現地実習(2019.10)

       令和元年10月23日、今年度2回目となる、にちなん中国山地林業アカデミーの実習受け入れを行いました。

       研修生7名を対象に、森林技術・支援センターが取り組んでいる早生樹と里山広葉樹の試験地の見学をしていただきました。

       まず、赤滝国有林にある「コウヨウザン」の植栽試験地の見学を行いました。
    コウヨウザンは成長が早い「早生樹」として知られおり、この試験地ではコウヨウザンの成長状況を解析することで、効果的・効率的に成林する手法を検証しています。

       ヒノキと比較したコウヨウザンの成長速度や、ウサギによる食害とその対処法の検討等について説明を行い、コウヨウザンの木材としての可能性について意見交換を行いました。

       次に、釜谷国有林にある、里山広葉樹の有効活用について検証する試験地の見学を行いました。
    近畿地方・中国地方の里山にはコナラやクヌギが多く、かつては燃料材として利用するために、短期間で伐採されることによって世代交代してきました。
    しかし、手入れされなくなった里山広葉樹が高齢化・大径化し、近年ではナラ枯れ等の被害の拡大につながっています。

       この試験地では、里山広葉樹を活用するために、伐採から販売、更新まで検証を行っています。今回の研修では現場作業の生産性を向上させる作業計画や、伐採後に天然更新するために必要な条件の検討等を中心に説明しました。

       現地の高性能林業機械による集材・造材についても質問や、効率的な作業方法についての意見が多数出され、活発な議論が交わされました。

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       今回も研修生の皆さんの前向きな姿勢、林業アカデミーの先生方のご協力のおかげで、実のある実習となったのではないかと考えています。

       にちなん林業アカデミーは1年間のカリキュラムで、今回の研修生の皆さんは3月に卒業の予定です。今後のご活躍を期待しています。


    お問合せ先

    林野庁 近畿中国森林管理局 森林技術・支援センター

    住所:〒718-0003 岡山県新見市高尾786-1

    TEL:(0867)72-2165(代) IPTEL:050-3160-6215

    E-mail:kc_gijyutsu@maff.go.jp