大野治山事業所の紹介
大野治山事業所
大野治山事業所は、奥越地域の国有林において実施される治山事業を主に管轄しています。
![]() |
治山事業とは
治山事業とは、森林を守り、育てることによって、土砂災害などを防止したり、水源かん養等の公益的機能を高めることを目的とした事業です。
治山事業では、斜面には山腹工事、渓流(谷川等)には渓間工事という土木的な工事を行い、安定した場所には木を植え、山を守る森林に戻していきます。
山地災害の復旧
![]() |
|
大野市熊河国有林施工前の状況 | |
![]() |
|
施工後の状況(山腹工と渓間工) |
写真の場所は、平成20年8月に発生した集中豪雨により立木が倒れ崩壊が発生した場所です。下流に流木や土砂が流出するのを防止するため谷止工を施工し崩壊地には山腹工を施工しました。
治山事業の成果
治山事業を行うことで崩壊地であった場所が自然に近い形に復旧していき、また、森林は公益的機能を十分に発揮することができます。
|
大野市秋生国有林 |
この写真は、崩壊地の下流に土砂や流木等の流出を防ぐために施工した渓間工で、施工後5年を経た段階で土砂・流木をしっかりと止めています。また、土砂を止めることで渓床勾配が緩くなり安定し渓間工の目的を十分に果たしています。
木材利用の取り組み
近年、当局では治山事業の中で間伐材の有効利用を推進しており、その内容は間伐等の事業で発生した間伐材を積極的に治山工事の中に取り入れようとするもので
す。
間伐材を使用することで景観に融合し美しく仕上がります。また、環境にも優しいのでこれからも積極的に努めていきたいと考えています。施工例として木柵工・丸太筋工や渓間工の型枠等があります。
|
大野市小沢国有林 |
型枠に間伐材を使用した渓間工 |
|
大野市本戸国有林 |
間伐材を使用した筋工 |
お問合せ先
大野治山事業所〒912-0061
福井県大野市篠座65-1
TEL:0779-66-4030