松原森林事務所の紹介
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気比の松原(松原国有林) |
管轄区域
松原森林事務所は、敦賀市内に存在する全ての国有林約4,800ha(敦賀市における山林面積の約24%)を管轄しており、日本三大松原で有名な「気比の松原」などの海岸林や黒河川の源流となる黒河山国有林など多様な森林があります。
管内のみどころ
1 気比の松原(松原国有林)
起源
伝説として一夜の松原があります。それはその昔に聖武天皇(701年~756年)の御代に異賊(いぞく)の軍勢が攻めてきましたが、敦賀の地は突如振動をして一夜にして数千の緑松が出現した。それらの松ノ木の上に気比神宮の使鳥である白鷺(しらさぎ)が留まっていた。これをあたかも風にひるがえる旗差物と見て、かかる大軍にはかなわぬと退散した。というものです。
気比の松原は、もとは気比神宮(伝720年造営)の神苑であったものが、室町時代の中期に織田信長に没収され、その後、徳川時代には小浜藩有林となり、明治の版籍奉還の際に国有林になったものです。
概要
東西約1 km、南北約0.4km、面積は約34haで、若狭湾国定公園に含まれており、日本の三大松原の一つとしてその知名度は高く、文化財保護法により名勝に指定されています。白砂青松のコントラストが美しく、約16,000本の赤松、黒松などで構成されており、特に海岸林としては珍しく赤松の比率が57%と高いことが特徴です。
この貴重な松原を守るため、地元敦賀市と協力して、毎年春にマツクイムシの防除、春と秋に枯れた木の伐採などを実施しています。また地元にはNPO団体気比の松原を愛する会があり、植林や清掃活動などで協力をいただいています。 また松原を守るため関係諸団体で結成された気比の松原100年構想推進連絡協議会には、市民参加の松葉かきイベントや地元の学校への森林教室等で松原保全の普及啓発をしていただいています。
みどころ
四季を通じて散策や森林浴など憩の場として、また、夏には砂浜が海水浴場として数十万人の方々が利用しています。
アクセス
JR北陸本線敦賀駅からコミュニバスで松原公園下車徒歩1分、北陸自動車道敦賀インターから約10分。
2 天筒山(天筒山国有林)
概要
敦賀市中心部から東に約3 kmの位置にあり、標高171メートルで比較的低い山で、面積は約23haです。天筒山風景林としてレクレーションの森に指定しています。
みどころ
市内から近く、頂上は、東屋やトイレ、展望台などの施設が整備されており、展望台から見渡す敦賀湾は絶景で、気比の松原なども一望できます。また登山道はハイキングやウォーキングの場所としても利用されており、30分程度で山頂まで登ることが出来、小学生中高年を含む市民の憩いの場となっています。
アクセス
JR北陸線敦賀駅からコミュニティバス栄新町下車で徒歩3分。
北陸自動車道敦賀インターから約5分。
3 岩籠山(岩篭山国有林)
概要
敦賀市中心部より南に位置し、敦賀三山(野坂岳、西方ヶ岳)の一つで、内外から多くの登山客が訪れます。標高は約762mで、山頂部東側にインディアン平原と呼ばれる笹原があります。
みどころ
山頂付近は白い花崗岩が平原の点々と頭を出しており、西部劇に良く出てくる風景に似ていることからインディアン平原と呼ばれています。また敦賀湾、琵琶湖など360度見渡すことができ、非常に雄大です。初級者でも市橋から三時間程度あれば登山できます。
アクセス
JR敦賀駅から国道八号線を南下し、岩篭林道終点駐車場まで15分。
4 三国山(黒河山国有林)
概要
敦賀市と浜町と滋賀県高橋場町との境に位置し、標高は約876 mです。
みどころ
三国山の南に位置する赤坂山との間に、明王の禿と呼ばれる花崗岩が風化した荒々しい岩場や小規模な湿地があります。
アクセス
JR敦賀駅より国道27号線を目指し県道211号線を南下し黒河林道へ入る。jR敦賀駅より車で黒河峠登山口まで約50分。黒河峠登山口から徒歩約70分。
5 黒河山林木遺伝資源保存林(黒河山国有林)
概要
黒河山国有林内のスギ、ブナ、ミズナラ、イヌシデの遺伝資源を保存することを目的とする約80haの保存林で、枯損木や被害木の除去を中心とした伐採のみを行っておりその保護に努めています。
みどころ
ブナ林の中には胸高直径が50 cm以上あるものもかなり見られ、冬の積雪にも負けずに生育しています。また、夏には一時の涼を味わえます。
アクセス
JR敦賀駅より国道27号線を目指県道211号線を南下し黒河林道へ入る。
黒河林道から約8kmの林道端に黒河山林木遺伝資源保存林の看板あり。
お問合せ先
松原森林事務所〒914-0065
福井県敦賀市松栄町7番28号
敦賀地方合同庁舎3階
TEL. 0770-25-0210