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関東森林管理局

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    現地検討会

    ~~地域林業の課題解決に向けた取組報告~~新たな獣害防除資材「単木柵」の現地実証

    【印刷用】新たな獣害防除資材「単木柵」の現地検討会実施報告(PDF : 555KB)

    ◆地域森林・林業関係者 93 名が参加しました!
    5月19日に「新たな獣害防除資材「単木柵」の現地検討会」を群馬県林業試験場と関東森林管理局の主催、群馬県フォレスター等民国連携推進連絡会の共催で実施しました(群馬県利根郡昭和村糸之瀬赤城山国有林、スギ 2,000 本/ha 植栽地)。
    検討会当日は、群馬県や利根沼田地域の市町村、森林組合、林業事業体等からの参加者が、群馬県林業試験場の指導の下で単木柵を設置しました。

    単木柵設置の概要説明

    単木柵設置の概要説明(中央の器具はワイヤーメッシュを丸く成型する加工機)



    単木柵とは?

    「単木柵」は、群馬県林業試験場が開発した防護柵です。ワイヤーメッシュを丸めて成型した直径 60cm 強の筒型の柵で、苗木の植栽後の食害や角研ぎ被害から伐採時期の剥皮被害まで、長期に渡って被害の防止が期待できます。
    また、防草シートと組み合わせることで、下刈り回数の削減効果も期待されます。今回はノウサギ対策として寒冷紗も合わせて取り付けました。
    必要な資材は、ワイヤーメッシュ、防草シート、寒冷紗、シートを固定するアンカーピン等で、ホームセンター等で、誰でも入手可能で安価であることもメリットの一つです。

    設置手順

    1.防草シート敷設

    2.ワイヤーメッシュ取付け

    3.ワイヤーメッシュに寒冷紗を巻く

    4.完了



    参加者の感想等

    設置作業を体験した参加者との意見交換では、「単木柵の加工作業は思ったよりも簡単だった」、「防草シートから柵設置、寒冷紗取り付けまでの一連の作業もスムーズに行えた」といった感想や、設置期間(伐採時まで設置)や適した傾斜角度(20度まで)、防草シートや単木柵の固定ピンの角度(抵抗がかかる側と反対方向)や位置(斜面方向に直角)などについての質疑が行われました。


    ◆実証地のモニタリング
    今後、令和6年度までの3年間を目安に、苗木の成長、ニホンジカ被害防除効果、防草効果等についてモニタリングし、効果的な活用方法を検討していく予定です。得られた情報は、モニタリング状況等を含めて地域の林業関係者に共有していく予定です。

     

    お問合せ先

    利根沼田森林管理署
    ダイヤルイン:0278-24-5535
    FAX:0278-24-5562

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