水源の森
水源の森とは
私たちが毎日安心して水を使えたり、大雨や台風といった様々な災害から生命・財産が守られていることは、森林の働きによるところが大であるとともに、森林には、私たちを癒してくれ、快適な気持ちにさせてくれる働きなどもあります。このため、今後とも安全で住み良い国土を創造し、維持していくためには、森林の役割を欠くことは出来ません。
こうした、森林の役割を紹介し、理解を深めることなどのために、林野庁では、水を仲立ちとして森林と人との理想的な関係がつくられている等代表的な森について「水源の森百選」として選定することとし、平成6年12月から筒井東京大学名誉教授を座長とする10名の学識者からなる委員会による検討を進め、平成7年7月にこれを取りまとめました。
選定された「水源の森」は、いずれも昔から水を得るために森林を守り、育て、また、水と一体になった森林空間の利用施設を整備するなど、森林所有者はもとより地域住民の努力のもとに維持されてきた森林です。
「水源の森百選」(林野庁のページへ)
奥利根水源の森
奥利根水源の森は、利根沼田森林管理署大利根国有林(群馬県利根郡みなかみ町)にあります。
600ヘクタールの緑豊かなブナ林での森林浴や、利根川支流の湯ノ小屋川の渓流遊びに親しみながら、緑と水について学べる場として整備しました。
近くには照葉峡や田代湿原があり、新緑・紅葉を楽しんだり湿原の植物を観察することができます。
また、水源の森の一部には「県自然の森」が設定されており、キャンプ場、トイレなどが利用できます。
交通のご案内
- 関越自動車道 水上I・Cから約50分
- 上越新幹線 上毛高原駅から車で60分
- 上越線 水上駅から車で45分バス60分 湯ノ小屋温泉下車徒歩60分
ご注意
- 利根水源の森は標高が1400mあります。必要に応じて防寒着をご用意ください。
- 動植物を採取しないでください。
- 県道水上片品線の開通は毎年5月下旬からです。
- 道路事情をお確かめのうえお出かけください。
- キャンプ場についての問い合わせ先:みなかみ町役場(電話:0278-62-2111)
資料等
- 奥利根水源の森パンフレット(みなかみ町観光協会のページへ)
- 奥利根水源の森(みなかみ町観光協会のページへ)
- 自然に親しむコース案内図(PDF : 670KB)
赤城水源の森
赤城水源の森は、赤城山北斜面の利根沼田森林管理署赤城山国有林(群馬県沼田市利根町)にあり、利根川水系の片品川上流に位置します。
この地域は、昭和22年にキャスリン台風の被害を受け、大規模な山地崩壊や森林荒廃が発生しました。
利根沼田森林管理署では、荒廃した渓流を整備し、土砂流出の災害を防止するため、治山事業を実施してきました。
この赤城国有林のうち、約970haを生活に必要な水源として守り、水と緑に気軽に親しむことのできる森林として利用できるよう整備しました。
エリア内には、しゃくなげ遊歩道、もみの木遊歩道、親水遊歩道などがあり、変化に富む散策を楽しむことができます。
交通のご案内
- 関越自動車道 沼田I・Cから約40分 赤城I・Cから約80分 昭和I・Cから約40分
ご注意
- アップダウンのある歩道ですので、運動靴等でお出かけください。
- 動植物を採取しないでください。
お問合せ先
利根沼田森林管理署ダイヤルイン:0278-24-5535