富士マウントライオンズクラブ 協定締結による森林づくり活動の軌跡
平成8年9月の台風17号により、富士山南麓の森林は大規模な風倒被害を受けました。被害を受けた富士山国有林の森林では、これまで多くのボランティアの方の力をお借りして、森林の再生に取り組んできました。
平成12年、その台風被害跡地の一部で、富士マウントライオンズクラブによる植樹が行われました。
富士マウントライオンズクラブは「富士山にみどりを。」を生涯テーマに掲げており、結成10周年の記念事業として、ブナ50本、ヒメシャラやミズナラなど10種類の樹種約480本、合計約530本の苗木を植栽されました。
参加者は、共催団体や富士市などの協力団体、一般参加者を含め、約120名が集まりました。

植樹した日の写真(富士マウントライオンズクラブ結成10周年記念誌より)
その後、植樹した木々の成長を見守り、保全整備活動を継続して行うため、平成14年6月に、富士マウントライオンズクラブ会長と静岡森林管理署長との間で「社会貢献の森における森林整備活動に関する協定書」を締結しました。
社会貢献の森の名称は、「ブナ林創造事業」と名付けられ、富士山国有林199林班の0.17 haにおいて、活動を行うこととなりました。
平成14年から平成20年までの7年間は、毎年補植や下刈りが行われました。

下刈り後の写真(富士マウントライオンズクラブ結成15周年記念誌より)

下刈り作業(2008年9月)
平成21年以降は、ニホンジカ被害対策として、植栽木にコモを巻くといった被害対策が行われました。
また、平成21年から令和7年までは、年に1回、ニホンジカの食害状況調査と自然林の復元観察が行われました。近年はドローンも活用し、上空からの状況確認も行われてきました。

ドローン写真(2023年9月)
令和7年現在、植栽した木は、樹高10mほどに成長し、ニホンジカによる被害も少なく、順調に成長しています。

大きく成長したブナ
植栽した当初は50cm程度だった苗木が、10mまで成長しているのを確認し、植えた当時に参加された富士マウントライオンズクラブのメンバーは、「感慨深い」と話されていました。

現地で確認している様子
令和8年3月で、協定期間満了により、協定を終了することとなりましたが、今後も年に1回は、自然林の復元観察に来られるそうです。
木々の成長には時間がかかりますが、その分大きく成長したときの喜びも大きく感じられます。今後の成長も見守っていただけると嬉しいです。
最後になりますが、これまでボランティア活動により、森林を再生していただいた富士マウントライオンズクラブの皆様と、活動に関わられたすべての皆様に深く御礼申し上げます。

林内の様子
当署では、今後もフィールドの提供を行ってまいりますので、森林でボランティア活動を行いたいというご要望がありましたら、静岡森林管理署までご連絡ください。
お問合せ先
静岡森林管理署
担当者:業務グループ 森林ふれあい担当
ダイヤルイン:054-254-3401




