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関東森林管理局

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    プレスリリース

    ICTを活用したスマート林業の現地検討会を行いました。

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    令和3年12月15日
    林野庁関東森林管理局
    利根沼田森林管理署
    ~~UAV・地上型3Dレーザー測定機器による森林情報収集~~


      利根沼田森林管理署では森林施業の効率化・省力化や生産性の向上を図るべく、ICT等の先端技術を活用した「スマート林業」の取組を推進してます。
    【写真1】
    【写真1】

    【写真2  操作体験の様子】


      この度、川場村森林整備推進協定の技術交流会として、林野庁関東森林管理局技術普及課の協力を得て、川場村にある国有林の森林整備を行う予定箇所において、UVAと地上型3Dレーザー測定機器を活用した森林情報の収集方法の実演と分析の手法を紹介し、意見交換を行いました。
      11月12日(金曜日)に開催し、群馬県、川場村、片品村、みなかみ町、(国研)森林整備センター、みなかみ町森林活用協議会(自伐型林家の皆さん)、日本自然保護協会、森林調査の事業者など外部の参加者40名、森林管理局・署の職員20名、総勢60名が参加しました。(写真1)

      ICT機器のUAV(ドローン)と地上型3Dレーザー測定機器を使って森林の調査し、立っている木の位置や本数、そして直径などの情報などを解析できる機器について操作方法の説明しました。
      まず、UAV(ドローン)について、機器の特徴や取扱い方法を説明してデモンストレーション飛行をしました。また導入を検討している市町村に飛行操作体験をしてもらいました。(写真2)【写真2操作体験の様子】

      引き続いて、UAV(ドローン)で上空から連続撮影して「森林情報を見える化」する手法を紹介しました。ドローン撮影画像は撮影したままでも写真として利用できますが、連続写真を一枚に連結した後、全体を真上から見た画像に補正し、3D化することで、地形の変化や面積算出、さらに樹木の本数や平均樹高が判別可能となります。具体的には、地表の標高の高さと比較して樹高を推定し(図1)、GISソフトを使用して本数を数えて(図2)、材積を推定します。実際に現地で計測したデータとUAVの推定値について比較検証したところ、UAVの推定値では細い樹木が計測しにくい傾向があることがわかりました。
    【図1  樹冠高モデルの作成手順】
    【図1 樹冠モデルの作成手順】
    【図2  GISによる林分解析】


      地上型3Dレーザー測定機で得たデータは小さな点の集まりとなっており、その点群データを解析することで、地形や樹木の位置を立体的に画像化することができます。(写真4)樹木の位置は勿論のこと、高さや太さについて一本一本のデータも一覧表の形で入手することが可能です(写真5)。UAVによる上空からの計測データと組み合わせ分析することで、より精度の高い森林情報のデータを得られることが期待されています。

    【写真3_1森林の3D表示林外から見た様子】

    【写真4_1 森林の3D表示 林内から見た様子】
    イメージ


    【写真3_2森林の3D表示林内から見た様子】



    イメージ







    【写真4  単木の3D】

























    イメージ

                         【写真5専用ソフトによる森林情報の
                           表示(一覧表と立木位置情報)】




      ICT機器を囲んで活発な意見交換が行われるなど、新技術への関心の高さがうかがえました。
    森林調査の分野においても担い手不足、高齢化が進んでいます。当署では、今後もICT機器等を利用した効率的な森林情報の収集・分析方法等について更に検討し、広く発信していきます。

    お問合せ先

      
      林野庁 関東森林管理局 利根沼田森林管理署
      担当者:森林技術指導官  須藤
      TEL:0278-24-5535
       FAX:0278-24-5562

     

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