プレスリリース
新しい架線集材システム現地見学会の開催について
路網整備が困難な奥地林の急傾斜地において、安全で効率的な施業を目指し、新しい架線集材システムをテーマに現地見学会を開催します。
【概要】
現在、人工林の多くが主伐期を迎え、資源として本格的な利用が可能な段階となっています。
一般的に、木材の伐採と搬出は、現地の地形等に応じ、傾斜が緩やかな場合や中程度の場合は車両系作業システム、比較的急峻な場合は架線系作業システムを選択しています。
現在の林業現場においては、車両系作業システムが主流であることから、これまで、作業道などの路網整備や高性能林業機械の導入等による生産体制等の効率化が進められてきました。
一方、近年、木材生産時のより適切な林地保全が求められるようになったことを背景に、令和3年に策定した森林・林業基本計画では、急傾斜地は原則架線集材によると規定され、効率的な架線系作業システムの導入と作業従事者の技術の継承等が民国共通の課題となっています。
そのような中、現在、天竜森林管理署管内初沢国有林の立木販売皆伐箇所において、油圧集材機と架線式グラップルを一つのリモコンで操作できる「油圧集材機・架線式グラップル」による集材が実施されています。
天竜天竜森林管理署では静岡県と連携して、この新しい架線集材システムを広く民有林関係者に紹介するための現地見学会を開催します。同システムは、より安全で効率的な架線集材につながる可能性もあります。関心のある皆様の参加をお待ちしております。
1.開催概要
(1)開催日時
1回目:令和6年9月25日(水曜日)13:00~15:30(受付12:15~)
2回目:令和6年9月26日(木曜日)13:00~15:30(受付12:15~)
3回目:令和6年9月27日(金曜日)13:00~15:30(受付12:15~)
※多くの参加者が予想されるため、開催日を3日間に設定しました。3日間ともに同じ内容で開催しますので、参加できる日をお選びください。
(2)参加人数:1回あたり最大50名程度を予定(今後関係団体に募集)
(3)集合場所:浜松市天竜区春野町初沢国有林491ろ林小班【添付資料参照参照】
(4)集合時間:12時50分までに集合して下さい。
(5)内容:(1)油圧集材機と架線式グラップルの説明・実演
(2)全幹架線集材による未利用木材の活用について
(3)安全講話など
(4)参加者による意見交換など
2.参加予定者
静岡県(行政等)、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センター、静岡県市町等、森林組合、林業事業体等関東森林管理局、静岡県内3森林管理署
3.主催
天竜森林管理署・静岡県西部農林事務所天竜農林局
4.協力
林業・木材製造業労働災害防止協会静岡県支部、フォレストエナジー株式会社、イワフジ工業株式会社
日立建機日本株式会社
5.取材申込情報
取材を希望される方は、9月10日(火曜日)までに下記担当にご連絡をお願いいたします。
添付資料
新しい架線集材システム現地見学会の開催について(PDF : 2,629KB)参加申込書(EXCEL : 23KB)
お問合せ先
関東森林管理局天竜森林管理署
担当者:森林技術指導官
ダイヤルイン:053-588-5591