令和6年度 磐城署管内における学校教育活動報告
磐城森林管理署では、森林ふれあい事業の一環として、管内の小・中学校の児童・生徒を対象に森林環境教育活動を実施しています。
令和6年度の活動は以下の通りです。
いわき市立川部小学校(令和6年9月27日)
4年生13名を対象に、出張授業を実施しました(磐城署職員4名)。勿来森林事務所管轄下の「目兼スギ展示林」にて、樹高約40m、直径約100cmに及ぶスギの観察、森の動植物の生態学的特徴を学ぶフィールドワークを実施しました。
また、教室に戻ったの後に、フィールドワークを振り返りながら、「森とはなんだろう?林業とはなんだろう?今日からみんなができること!」をテーマに座学を行いました。職員がスライドショーを用いながら、森の成り立ち、森の公益的機能の重要性や林業の説明を行いました。
座学終了後は、丸太切り体験を行い、自分たちで頑張って鋸断したスギ円盤と、ドングリや松ぼっくり等の自然の素材を組み合わせ、思い思いの作品をクラフトする体験を実施しました。
様々な保育が必要な林業の大変さや、クザギやツリフネソウなどの不思議な植物について知ることができて良かったなどの感想をいただき、また丸太切り体験は好評で、「断面がスースーする」 「僕はひとりで伐れたもんね」と目を輝かせている様子が印象的でした!
浪江町立なみえ創成小学校(令和6年12月6日)
4年生9名を対象に、浪江町役場農林水産課様と合同で、森林・林業に関する出張授業を実施しました(磐城署職員2名)。なみえ小学校は帰還困難区域に近いことから、フィールド体験が容易ではないそうです。そのため、教室の中でも臨場感や、地域の自然の豊かさを感じてもらえるようなアイデアを形にしようと試みました。
当日は「ひとのくらしと もりの関係 木づかいで守る地域社会」をテーマに座学を行い、林業のみならず、治山や環境保護、木材利用などの「森との関わり」を意識した説明を行いました。360°写真などの「デジタルツイン」を活用したバーチャル森林の観察は、良いアイスブレイクになったようでした。
堆積した枝葉を分解する土壌微生物の働きや、木材利用について新たに知ることができて良かったとの感想をいただき、また用意したサンプル(植物の種子や野鳥の羽、シカの角など)を触りながら、「はじめてみた!」「なんでこんな色になるの?」と興味津々な様子が印象的でした!
今後も引き続き森林・林業の振興に貢献する活動を実施してまいります。
お問合せ先
磐城森林管理署 業務グループ 森林ふれあい担当
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