現地検討会
下刈省力化に向けた大苗植栽に係る現地検討会と電動苗木運搬車実演の開催について
下刈作業は、酷暑時や急傾斜地での作業が多く従事者への負担が非常に大きく、作業の省力化が喫緊の課題である。また、植付作業も、急傾斜地・不整形地など様々な地形での作業となり更には苗木を背負っての運搬が作業従事者への労働過重になっている。それぞれの負担を軽減することにより、造林・保育の省力化を図ることを目的として、本現地検討会を開催いたしました。
1.日時・会場
日時:令和4年4月19日(火曜日)10時00分~12時00分
場所:茨城県笠間市平町 北山国有林252ぬ2林小班
2.テーマ
造林・保育の省力化
3.共催
大苗植栽:森林総合研究所林木育種センター・茨城県林業種苗協同組合・茨城森林管理署
電動苗木運搬車:森林総合研究所・茨城県森林組合連合会・(株)コウメイ
4.内容
令和4年4月19日に「下刈省力化に向けた大苗植栽に係る現地検討会」を森林総合研究所林木育種センター・茨城県林業種苗協同組合との共催で開催しました。大苗植栽は、通常規格のスギ苗木(長さ45cm)よりも大きなスギ苗木(長さ約100cm)により下草との競合の早期脱出を目指すと共に、下刈省力化を図ることを目的として実施しました。使用したMスターコンテナ苗(大苗)は、育苗に手間がかかりますが、(1)根の状況を確認しやすい(2)根鉢を付けたまま現地へ持って行くことから、根の保護をすると共に発根性を促す効果が期待できる等のメリットがあります。
植栽に当たっては、森林総合研究所・茨城県森林組合連合会・(株)コウメイの三者が共同で開発した「電動運搬車」の実演を行いました。苗木を運搬しながら植栽も実施できる機能を備えており、小型で小回りが効き、電動の特性である騒音も少なく、昇り下りの速度も一定であるといったメリットがあります。機動力が高い運搬車の開発により作業従事者の労働過重の軽減と効率性の向上が期待できます。
当日は、茨城県や各市町、林業関係者の総勢85名が集まり、大苗植栽の概要説明の後、体験植栽を実施すると共に、電動苗木運搬車実演を見学する中で、実施にあたっての意見交換が行われました(詳細は添付のPDFをご覧ください)。
大苗植栽:下刈省力化に向けた大苗植栽に係る現地検討会(PDF : 2,211KB)
開会写真 植栽写真
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開会編YouTube
植栽編YouTube
電動苗木運搬車:作業アタッチメント搭載 電動クローラ1輪運搬車(PDF : 4,026KB)
運搬車写真
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運搬車YouTube
5.添付資料
下刈省力化に向けた大苗植栽に係る現地検討会と電動苗木運搬車実演のチラシ(PDF : 552KB)
お問合せ先
茨城森林管理署
担当者:地域林政調整官
ダイヤルイン:029-243-7211