森林整備と取り組み
国有林では、重視される機能に応じてすべての森林を5つの機能類型に区分し、適切かつ効率的に管理経営を行っています。中越森林管理署管内には優れた自然環境を有し、また、スキーなどの森林レクリエーションの場としての役割が期待される森林が多いため「森林空間利用タイプ」の面積が多くなっています。
- 山地災害防止タイプ:山地災害防止及び土壌保全機能の発揮を第一とすべき森林です。
- 自然維持タイプ:原生的な森林生態系や希少な生物の生育・生息する森林など生物多様性保全機能の発揮を第一とすべき森林
- 森林空間利用タイプ:保健、レクリエーション、文化機能の発揮を第一とすべき森林
- 快適環境形成タイプ:快適環境を形成する機能の発揮を第一とすべき森林
- 水源涵養タイプ:水源涵養機能の発揮を第一とすべき森林
タイプ | 面積(ha) | 比率(%) | 備考 |
山地災害防止タイプ | 13,988 | 13.43 | |
自然維持タイプ | 55,998 | 53.75 | |
森林空間利用タイプ | 8,394 | 8.06 | |
快適環境形成タイプ | 0 | 0 | 中越森林管理署管内には設定がありません。 |
水源涵養タイプ | 25,797 | 24.76 | |
合計 | 104,177 | 100 |
山地災害防止タイプ/水源涵養タイプ
管内の国有林は、米どころ魚沼平野の水瓶としての役割のほか、三条市等を洪水から守る大谷ダムや、首都圏への電力供給を担う二居ダムなどの上流域に位置しています。
水源涵養機能、山地災害防止機能等を高めるため、適切な間伐、育成複層林施業等を実施するとともに、治山事業を積極的に推進しています。また水源涵養等の公益的機能の維持増進に配慮しつつ、地域における需要動向を踏まえ、木材の安定供給に貢献しています。
大谷ダム(三条市)
自然維持タイプ/森林空間利用タイプ
保護林等により原生的な自然環境の保護・保全を図るほか、首都圏からの利便性を踏まえ、スキー、登山などの森林レクリエーションの場として提供することにより地域振興に貢献しています。
また、森林環境教育や保全整備活動の場として地元自治体と協力し、「遊々の森」の整備を行ったり、国民の皆様に森林・林業や国有林野事業への理解を深めていただくために、体験林業や木工教室など様々なイベントを実施したりしています。
![]() 雨生池(三条市) |
![]() 小学生を対象とした森林教室 |