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林野庁

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屋久島の自然

屋久島は、標高2,000mに迫る山岳を有し、海岸付近の亜熱帯性植物から山頂付近の冷温帯ササ草原や高層湿原に及ぶ植生の典型的な垂直分布が見られる北半球の温帯地域では他にほとんど例のない生態系を有しています。

また、年間降水量が8,000mを超える特殊な多雨環境に適応した渓流植物や着生植物を豊富に含む特殊な生態系を有しており、中でも樹齢1,000年を超えるヤクスギの原生的な天然林がつくりだす世界的にも特異な景観が見られます。

屋久島西部地域の国割岳(標高1323m)から海岸付近に至るまでの連続した植生の垂直分布

屋久島では亜熱帯性植物を含む海岸部の暖温帯から山頂付近の冷温帯や高層湿原に及ぶ植生の典型的な垂直分布が見られ、特に西部地域における海岸部から国割岳(標高1323m)の西側斜面は屋久島を代表する垂直分布が見られます。

また、その一帯の標高400m~800mには、絶滅危惧IBの種に指定されているヤクタネゴヨウが自生しています。

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高齢な天然スギの混交する天然林

屋久島の山岳部の降水量は、年間8,000mmから10,000mmとも推測されており、森林地帯の林内は高湿度に保たれていることから、森林植生においても林床の蘚苔類(せんたいるい)からヤクスギなどの樹木は苔むしている林相を呈しています。

 

白谷雲水峡(世界遺産区域外)

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 山頂付近の高層湿原(花之江河)

花之江河は、屋久島の中央部、黒味岳の入り口の標高約1600mに位置する高層湿原で、ミズゴケ類が多く、周囲は盆栽状、白骨化したヤクスギ、ミヤマビャクシン、ヤクシマシャクナゲなどに囲まれて独特の景観を呈しています。

 

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縄文杉 (推定樹齢2,170年~7,200年)

高さが25.3m、太さが16.4mあり、現在確認されている最大の屋久杉です。

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紀元杉 (推定樹齢3,000年)

高さ19.5m、太さが8.1mあり、多くの人が訪れる巨木の一つです。

ヒノキ、ヤマグルマ、ヤクシマシャクナゲ、ヒカゲツツジ、ナナカマドなど着生樹が多いことも特徴です。

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ウィルソン株

切り口の直径が4m以上ある屋久島最大の切り株です。中は空洞で十畳ほどの広さがあり、泉がわいています。

およそ400年前に、屋久杉を豊臣秀吉に献上した際に伐られたと言い伝えられています。

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お問合せ先

森林整備部森林利用課
担当者:森林環境保全班
代表:03-3502-8111(内線6216)
ダイヤルイン:03-3501-3845

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