伐期の長伐期化に伴う森林管理手法の開発~多面的機能を高度に発揮する効率的施業の確立~
キーワード:長伐期化、針広二段林
1 開発目的
伐期の長期化にも対応した、森林の有する多面的機能(木材生産機能と公益的機能)の持続的発揮や効率的な林業経営に必要な森林管理の指針を作成する。
2 成果の概要
施業管理区域について、搬出条件から広葉樹育成区を針広二段林区とし、搬出条件がよいところを針広二段林区から針葉樹育成区に見直した。(図2)

図1 試験地の位置図

図2 施業管理区域の再設定
3 成果の詳細
- 試験地は沢から尾根までの標高200~400mに設置されている。針広二段林区では針葉樹育成区との成長差が見られない箇所がある中、多面的機能を高度に発揮する効率的な施業を実施するため、針広二段林区の一部について針葉樹育成区への見直しを検討した。
- 具体的には、小尾根については、ヒノキで成長も悪くないが、搬出条件が良くないため広葉樹育成区から針広二段林区とした。また、針広二段林区については、広葉樹育成区と針葉樹育成区の中間的な区域で針葉樹については搬出の容易な個所とした。

写真1 試験地の状況

写真2 針広二段林区で行われた間伐実施状況
間伐は定性間伐で将来残す木をあらかじめ選木して、形質不良木から間伐する「選木育林法」により実行している。
4 技術開発担当機関及びお問合せ先等
- 担当機関:関東森林管理局 森林技術・支援センター
- 共同研究機関:森林総合研究所
- 実施箇所:茨城森林管理署258林班ほか
- 開発期間:平成23年度~平成25年度
- お問合せ先:関東森林管理局 森林技術・支援センター、ダイヤルイン(0296-72-1146)
5 参考情報
[関東森林管理局Webサイト掲載情報]
完了報告(PDF : 97KB)
完了報告添付資料(PDF : 7,852KB)
区画の説明
大沢試験地