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北海道森林管理局

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    森の撮っておき!

    北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

    森林(もり)の撮っておき!(2022年6月)

    上川浮島風景林(浮島湿原)に行ってきました 2022年6月26日(日曜日)撮影

    上川町にある上川浮島風景林は、国有林が設定しているレクリエーションの森のなかでも特に「お薦め国有林」として全国で93箇所指定されているものの一つになっています。

    さて、旭川紋別道浮島ICから国道273号線を北上し、浮島トンネルの手前で町道に入ると砂利道になりました。
    砂利道としては、整備状況は良く、程なく登山道の入り口に到着。
    駐車場にはトイレも整備されています。
    浮島駐車場

    浮島湿原看板前

    入り口から整備された歩道を歩いて行きます。

    遊歩道

    一部ぬかるんでいましたが、砂利が敷かれている場所もあり、問題無く進めます。
    また、入り口に注意看板もありますが、道中、両側が背の高いササに覆われているので、クマが出てこないことを警戒し(祈り)ながら進みます。
    30分弱ほどで、入り口の看板が出現。
    なお、西側、北側の一本道の部分は立ち入りできません。

    浮島湿原いこいの森案内図

    湿原の入り口に立つと突然視界が広がります。(パンフレットと同じ場所)

    湿原入り口
    写真をクリックすると拡大します

    なかなか、素晴らしい景色。

    パンフレットによると、浮島湿原は、2,000~2,500年前に形成された山地高層湿原で、多数の沼が点在し、その中に、風に吹かれて移動する「浮島」があり、日本でも数少ない貴重なものとなっているそうです。

    奥に進むとさらに広い場所に出ます。完全に別世界です。

    湿原一望
    写真をクリックすると拡大します

    植物やトンボの写真を撮りながら、一時間ほどで一回り(歩くだけなら30分)。

    エゾイソツツジ
    エゾイソツツジ

    エゾイソツツジ(拡大)
    エゾイソツツジ(拡大)

    この間、湿原内で見かけた人は10人(小さな子どももいました)ぐらい。

    トンボ(青色)
    トンボ(青色)

    トンボ(赤色)
    トンボ(赤色)

    行き帰りの登山道含めて20人ほどしか人は見かけませんでした。

    ヒメシャクナゲ
    ヒメシャクナゲ

    ペアのトンボ
    ペアのトンボ

    モウセンゴケ
    モウセンゴケ

    下界とは別世界な風景でいろいろリセットできました。皆様も是非どうぞ。

    なお、周辺は補給できる場所がありません。
    散策中の水分の確保などは、上川町中心部など手前の市街地で済ます必要がありますので、ご注意を。

    (企画課 佐藤(秀))

    ランと変わった花たち 2022年6月14、15日(火、水曜日)撮影

    6月に入り、涼やかな日が続いて草木の成長が少し緩やかになったこの頃。
    春と夏の合間のこの季節は花があまり見られなくなりますが、よくよく目を凝らすと草木の合間にきれいな花を咲かせている様子を見ることができます。

    今回は、私もあまり見かけなかったランの花がいくつか見られたので、それらを中心にご紹介しようと思います。

    サイハイラン
    サイハイラン

    サイハイラン

    昔、武将が戦で軍の指揮を執るために使っていた采配(さいはい)に見立てて名前が付けられたサイハイラン。
    花も赤いのでよく目立ちますが、他に草が生えていると隠れてひっそり咲いていることが多いようで、意外と見つけられません。
    大きくて長めの花がいくつも数珠なりに連なって咲いている様子は結構見ごたえがあるので、見つけたらテンションが上がることうけあいです。

    コケイラン
    コケイラン

    コケイランは、葉が「ケイラン」と似ており、「小さいケイラン」という意味から来ています。
    その名の通り、小さめの花がたくさんついているのが特徴です。

    遠目に見ると少し地味に感じますが、しかしよく見ると面白い花の形をしています。
    コケイラン

    5方向に茶色い斑点のついた黄色い花びらを開き、中心に舌を伸ばしたような白い花びらを付けます。
    花のつき方が繊細で、大きく目立つ花とはまた違った美しさを感じさせてくれます。

    ちなみに舌を伸ばしたような花びらは唇弁(しんべん)と呼ばれ、ラン科植物の特徴的な花の構造の一つです。

    ホオノキ
    ホオノキ

    ホオノキ

    小さな花をじっくり眺めていた直後には、非常にサイズの大きい白い花に出会いました。
    こちらはホオノキという樹木に咲いている花で、花のサイズは20センチメートルほどにもなろうかという大きなものです。

    ホオノキは葉も大きく、そのサイズ故に料理を包んだり、料理を載せる器にされたりするほどです。
    ただ、花があまりに大きいので、私などは山で見かけると少し気味悪く感じることがあります。小さなランとは真逆の花です。

    マタタビ

    そのホオノキの周辺には、なぜか葉が白くなっている植物が目につきます。
    マタタビ

    これはマタタビと呼ばれる植物の葉っぱで、花が咲く時期になるとこうして葉が白くなるのです。
    マタタビ

    その花がこちら。非常に小さく、愛らしいくらいのサイズで花が咲いています。
    あまりに小さくてちょっと見つけづらかったりします。

    一説には、葉が白くなるのは虫をおびき寄せるためだとか。
    これだけ花が小さいと、葉でも目立たせないと虫は寄ってこないかもしれません。

    ちなみにマタタビはキウイフルーツと同じ仲間です。
    ただ、キウイフルーツとは違い実は小さく熟すと食べられますが若実は非常に辛いそうですよ。

    マムシグサ
    マムシグサ

    マムシグサ

    こちらの植物、なんだか不気味な姿をしていますね。
    名前もやや物騒で、マムシグサという名前がついています。

    こちらは筒のようになっている部分の内部に花が咲いていて、この中に虫を呼び寄せることで効率よく受粉ができるようになっています。
    非常に機能的ですが、呼び寄せた虫は死んでしまうのだとか…やはりおっかないですね。

    外側の筒は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる構造です。
    おなじサトイモ科であるミズバショウやザゼンソウにもみられるものです。
    マムシグサ

    マムシグサの場合は、後ろからみるときれいなストライプが描かれているので、これだけ見るときれいだなと思います。
    ちなみに実のつけ方も独特で、橙色から赤色に熟し私には毒々しく感じられます。

    以上、あまり見ないランと個性的な花々のご紹介でした。
    この記事を書いている今は、だいぶ気温が高くなってきました。

    もうすぐ植物たちも成長真っ盛りの夏がやってきます。
    夏の花たちがたくさん見られる季節になってきますね。

    (十勝西部森林管理署 芽室森林事務所 森林官 久保)

    敏音知岳(ピンネシリ岳)に行ってきました 2022年6月19日(日曜日)撮影

    中頓別町にある敏音知岳(標高703メートル)に登ってきました。
    普段は仕事柄、山の中を歩くことは多いですが、登山自体は初心者なため練習もかねて登ることにしました。
    道中では花や木など、いろいろな山の発見がありました。

    ハクサンチドリ
    ハクサンチドリ

    千本シナ
    千本シナ(詳しくはこちら→https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/rest/story/giant/shina.html

    トドマツの並木道
    トドマツの並木道

    頂上付近からの景色
    頂上付近からの景色

    途中休憩を挟みながらでしたが、往復4時間ほどで無事に下山できました。
    当日は山開きだったということもあり、家族連れの登山者の方なども多く、賑わっていました。

    登山道もしっかりと整備されているので子供から大人まで多くの方が楽しめる山です。
    興味のある方は安全に十分留意したうえ、ぜひ一度お越しになってみてはいかがでしょうか。

    下山後、記念きっぷをいただきました。

    下山後、記念きっぷをいただきました。

    宗谷森林管理署 稚内森林事務所 村上)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271