北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2020年9月)
森の住人 9月28日(月曜日)撮影 (9月29日掲載)
今日も今日とて林道の巡視をしていると、大きくて立派な木の株がふと目に止まりました。
何重にも幹が重なり、何百年も経って太くなってきたんだろうなあと思われる、立派な木の株。
直径にして1メートル近くはありそうです。思わず車から降り、写真に撮ってみました。
古くからこの森にいる、まさに森の重鎮とも呼べそうな木の株ですね。
樹種は、どうやらミズナラの木でしょうか。
若い木が何本も伸びているので、まだまだ育っていきそうです。
自然の雄大さをまじまじと感じるなあ、なんて思いながら眺めていると、よく見たら何か映り込んでいるではありませんか。
皆さん、分かるでしょうか?
右上のほう、よく見るとこちらを見ている顔があります。
(写真を)クリックすると拡大します。
なんと、エゾリスがこちらを見ていました。
木の幹にしがみつき、じっと見つめています。
警戒されているのかな?とも思いましたが、身動きもせずこちらを見ているので、どちらかと言えば珍しい物が気になっているだけなのかも。
少し経つと、今度は木の株の上に移動してリラックスし始めました。
やはり突然の訪問者が気になっただけのようです。
ちなみに、写真が遠くて分かりづらいですが、よく見ると口にドングリをくわえています。
このミズナラの木から拾ってきたのでしょうね。
どうやら、この大きな木の株は、このエゾリスがお住まいだったようです。
どうもお邪魔しましたと森の住人に挨拶して、早々に立ち去りましたとさ。
(十勝西部森林管理署 芽室森林事務所 森林官 久保)
滅多に見られない現象 9月24日(木曜日)撮影 (9月29日掲載)
静かな山旅を求めて十勝連峰の北端にそびえるオプタテシケ山へ夏季休暇を利用して行って来ました。
登山口へは上川中部森林管理署の涸沢(かれさわ)林道からのアクセスとなります。
(https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/kamikawatyubu/tozanguti.html)
「天然庭園」と呼ばれる場所を過ぎ、美瑛富士方面を見上げるとウラジロナナカマドを中心とした沢筋の木々が色付き始めていました。
さらに高度を上げ美瑛富士と石垣山との鞍部に着くと、十勝側からの雲海の一部が美瑛側へ乗り越えてきており、ここで滅多に見られない現象が出現しました。
霧虹(きりにじ)です。
(写真をクリックすると拡大します)
その色から白虹とも言われ、いくつかの気象条件が重ならないと出現しない珍しい現象です。
私自身も初めて見たもので、ここに今年の運を使ってしまったかもしれません。
さらに進むと紅葉したチングルマの群落の向こうに山頂が見えました。
山頂に着くと、雲海から頂を覗かせていたのは周辺の名だたる山々です。
トムラウシ山方面
十勝連峰南側
360度の絶景を幾度となく回転しながら眺め、空を飛べたらと妄想にふけりながらしばし休憩した後は、葉を真紅に染めたウラシマツツジやチングルマ、今も綺麗に咲いているイワギキョウ、所々に広がる岩場で時折姿を見せてくれる冬支度中のエゾナキウサギに癒されながら下山しました。
紅葉時期も静謐ないい山でした。
(上川中部森林管理署 森林整備官 和田)
北海道大分水点 2020年9月19日(土曜日)撮影 (9月28日掲載)
大分水点から見た三国山の山頂
皆さん覚えておられるでしょうか、昨年10月に除幕式を行った北海道大分水点の碑を。
北海道大分水点の碑
去る9月5日、北見市主催による「北海道大分水点記念「三国山 市民登山」」が開催され、北海道新聞にも記事が掲載されました。
9月5日の登山会に参加した皆さま(向かった右端が私、隣が野尻氏)
残念ながら山頂は霧に包まれ、素晴らしい景観もほとんど見えずじまいでしたが、参加者の皆さんからは「道中の景色だけで大満足です。また来ます。」など好評のうちに終了、大分水点提唱者である留辺蘂町在住、野尻氏も終始笑顔の一日でした。
留辺蘂教育事務所等スタッフの皆さんの事前準備、現地案内、安全対策など細やかな対応に感謝する次第です。
しかし私の心はすっきりしません。
そこで、去る9月19日の深夜3時30分、再度、三国山山頂を目指し札幌を出発しました。
朝7時過ぎ、三国トンネル前駐車場到着、一眠りして目覚めると駐車場内に車が1台、すでに出発したようです。
8時50分、トンネル脇登山道入り口から沢沿いに進みます。
途中、車の持ち主らしき男性に追いつき挨拶、9時30分に湧き水岩に到着、標高1350メートル付近から傾斜が厳しくなり、休み休み歩き続け、9時55分、1430メートル地点のお休み場に到着し上川方面の景観を眺めつつ休憩です。
湧き水岩
さて、ここからは尾根沿いの藪漕ぎで、傾斜は緩いのですが、笹、枝が足に当たります。
10時27分「三国山→」の看板に到着、少し歩き標高1530メートルの大分水点に到着、雲が若干ありますがおおむね晴天、三国山山頂がくっきり見えます。
大分水点から三国山を望む私
大分水点から三国山への途上、石狩の山脈(やまなみ)を望む
素晴らしい景観にすっかり満足しつつ周囲を眺めていると鈴の音、見ると女性が一人で上がってきます。
聞くと、車で札幌を朝3時半頃に出発してきたとのこと。
大分水点をご承知かと聞くと、局ホームページで見て一度来たかった、予想以上に立派な石碑で驚いたとのこと。
ひとしきり大分水点や石碑の由来等をお話して三国山山頂に向かいます。
三国山山頂の碑
10時50分、山頂に到着、年配の男性がお湯を沸かして昼食準備中です。
お話を聞くと、上士幌側から林道づたいに入り、藪漕ぎ、沢詰め、滝登りで上がってきたとのことで、ヘルメット、脚絆、沢靴といかにもベテランの風情です。
大分水点をご承知かと聞くと、局ホームページで記事は見たが実物は見ていないとのこと。
またまた、大分水点や石碑の由来等についてお話しすると、じゃあ今日は見ていくかと言いつつ食事を始めたので、挨拶をして大分水点に戻ります。
途中で先ほどの女性とすれ違い、大分水点で小休止していると、山頂の男性が来ました。
すごい石碑だねえ、立派だねえ、と何枚も写真を撮影し、それでは、と三国トンネルとは反対方向側の踏み跡もない藪の中に消えていきました。
大分水点から山脈を眺める登山者
入れ違いに女性が三国山山頂から戻ってきて、景色が素晴らしい、山頂から町が見えた、大きな石が埋まっていた、絶対また来ると大喜びです。
11時30分、下山開始、所々滑りやすいので注意して歩き、12時42分、駐車場到着、車で出発しようとすると、先ほどの女性が駐車場に戻ってきて、私に手を振っています。私も手を振り返しお別れし札幌に向かいました。
その夜、今日、お会いした皆さんに地元等で大分水点、三国山の口コミを広めて頂き、今後、登山の名所になることを願いつつ、登山靴を洗ったのでした。
(調査官 目黒)
北海道の木のえほんの素敵な仲間 2020年9月25日(金曜日)
北海道の木のえほんに、北海道森林管理局職員の平田絵師が描いた素敵なロゴが加わりました。
ロゴを眺めながら、北海道の森林と関わるものをいくつ見つけられるか是非挑戦してください。
(広報主任官志鎌)
災害対応初動訓練 2020年9月7日(月曜日)撮影
北海道森林管理局では、毎年「災害対応初動訓練」を実施しています。
今年度は、各地で河川が氾濫した想定で、北海道森林管理局災害対策本部の設置や、道庁・各市町村へのリエゾン派遣、避難路としての林道活用、ヘリコプターによる被害調査など、災害発生の数日前から、災害発生直後までの初動段階の対応をシミュレーションすることにより、災害への対応能力の向上と災害対策マニュアルの改善や見直しを目的に実施しました。
本訓練の結果を分析し、「国有林で何が出来るか」という視点で災害が発生したときに迅速な対応が出来るよう改善・見直しを進めていきたいと思います。
(企画課課長補佐 西浦)
お問合せ先
総務企画部企画課
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