
大雪山トレイルジャーニーに係るトレイルモニタリング(大会前)に参加しました
【網走西部森林管理署】
令和8年7月20日(月曜日)、「大雪山トレイルジャーニー2026」のトレイルランコースで実施されたモニタリングに参加しました。
7月26日(日曜日)に開催される「大雪山トレイルジャーニー2026」は、網走西部森林管理署及び上川中部森林管理署の管内である大雪山系をコースとしたトレイルラン大会であり、コースの一部は、大雪山国立公園特別保護地区の登山道となっています。特別保護地区内の登山道については、歩行区間にはなっているものの、大会では、多数のトレイルランナーが歩行するため、植生への悪影響が懸念されるところです。
稜線から白滝方面を望む
そこで、トレイルランが植生に与える影響を評価するため、大会前後にモニタリングを実施することとし、大会前のモニタリングを、7月20日に実施しました。モニタリングには、大会を運営しているEZO TRAIL、環境省大雪山国立公園管理事務所、網走西部森林管理署が参加しました。
モニタリングでは、歩行区間の数箇所において、登山道の状況と周囲の植生を全天球カメラで撮影しました。大会後にも同様の作業を実施します。コース周辺には、高山植物の女王であるコマクサをはじめ、エゾコザクラ、チングルマ、キバナシャクナゲ等、色とりどりの高山植物が咲き誇っていました。
ガレ場付近では、時折、「キィッ、キィッ」というナキウサギの甲高い声が聞こえてきました。姿を見ることはできませんでしたが、ナキウサギの鳴き声に癒されながら、作業を進めました。
全天球カメラによる撮影
登山道の近くに群生するコマクサ
大会前のモニタリングである今回は、カメラ撮影に加えて、トレイルランナーが誤って、コースを踏み外して、貴重な植生を踏み荒らすことがないよう、走行区間も含め、登山道の境が不明確な箇所に、ピンクテープを張る作業も行いました。歩道から、わずか数センチ離れた箇所にも、コマクサなどの貴重な植物が分布していました。高山植物は踏圧に対する抵抗力が弱いため、ランナーの皆さんには、足下に十分注意して、走行または歩行していただきたいですね。

新たな森林・林業基本計画においても、森業(もりぎょう)が推進される中、トレイルランをきっかけに、森林に興味・関心を高めてもらうことは、望ましいことではありますが、一方で、森林は生物多様性の宝庫であり、特に、北海道国有林は貴重な動植物の生息・生育地でもあります。大会後にも実施するモニタリングの結果を分析・評価し、生物多様性の保全と調和のとれたレクリエーション利用のあり方を関係者間で検討していきたいと思います。
(網走西部森林管理署)
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