
相田木材(株)、北海道産銘木市、(株)ノムラ西神楽ファクトリーでOJT
【上川南部森林管理署】
令和7年12月17日(木曜日)~18日(金曜日)の2日間、相田木材(株)の製材工場、旭川林業会館で開催された銘木市、(株)ノムラ西神楽ファクトリーのパネル・プレカット工場を視察する、当署若手職員を含む5名のOJT(職場内研修)を行いました。
〇相田木材(株)
工場で生産している製材は、主に一般建築用材(住宅建築用)として使用されており、その原料にあたる丸太は工場近隣の北海道東京大学演習林、国有林(主としてシステム販売協定)、民有林から調達し、年間原木使用量は、8,000m3で、樹種は主にエゾマツ・トドマツを使用しています。
半製品(乾燥前の製材)までの工程が全行程の半分を占めており、乾燥後寸法を合わせるためにドイツ製の製材機械を使用しています。
工場の様子
工場で使用している原木皮むき機(佐藤式バーカー)は、製造会社(佐藤産業)が特許をとっており、原木を傷めずに皮をむくことができ、職員が修繕しながら使用しているとのことです。
佐藤式バーカー
相田木材(株)は、少量・多品目で製品生産をしており、最短で2日あれば納品が可能であるが、効率化・生産性を向上することが難しいということでした。
〇北海道産銘木市
銘木市とは、昭和42年から旭川林産協同組合が主催する丸太販売イベントで、さまざまな種類の丸太が出品されています。
今年最後の銘木市は民間材、国有林等あわせて1,589m3の出品がありました。
旭川林業会館の土場
ナラが全体の46%を占める中、神代木(じんだいぼく)と呼ばれる埋もれ木や異物を巻き込みながら成長する特性があるウォールナットの出品もありました。埋もれ木として出品されるものにはニレやタモが多く、倒木や土砂崩れにより地中や水底に埋もれ長い歳月を過ごした木は色が個性的で家具などに使用されます。
埋もれ木
銘木が高く売れる時期は11月以降の冬の時期で、12月は道有林、1月は北海道東京大学演習林から銘木が出るため値段も高くなり、丸くて年輪幅が均一、曲がり・変色などの欠点がないものは高値で落札されます。
入札では、道内各地からはもちろんのこと本州からも多くの方達が参加しており、落札金額が20万円を超えると会場内から拍手がおこるなど盛況でした。
入札の様子
入賞した材や需要が高まっているナラが高値で落札されていました。
その他にも、あまり見慣れない海外の樹種ホワイトオーク、ウォールナットに高値がついていました。
金賞のヤチダモ(当麻町の道有林材)
ウォールナット
〇(株)ノムラ西神楽ファクトリー
2×4パネル、プレカットと建築材の生産を行っています。ここでは一日に約4棟分の材を生産し、年間ではプレカットは約800~900棟分(昨年は約800棟分)、2×4パネルは約200棟分生産しています。
2×4パネルは2インチ×4インチの材で2×4工法の建築材として使われています。(株)ノムラ西神楽ファクトリーでは多くが輸入材で生産されています。
2×4工法では、在来工法と比べて耐震、耐火、気密の性能が優れていることや、工期が短くコストの削減にも貢献しているそうです。
工場と機械
従来だと職人さんが長時間かけて墨付けから継手等の木材加工を行っていましたが、プレカット機械を導入し製材することで半日から1日で木材の加工を終わらすことができ、工期短縮や省力化、現場廃材削減につながっています。
プレカット機械
完成したプレカット
木屑は酪農家の敷料に販売したり、端材は薪ストーブの燃料で再利用したりと無駄なく材が使われていました。
今回の2件の工場見学を通して、国有林の材がどのように加工され、活用されているのか過程が理解出来ました。普段の業務は川上の作業が中心であり、視察する前はこのような技術があることも知らず、それが街の建物に使われていると知り、非常に興味深く感じました。
また、北海道産銘木市では、どのような材に高値が付くか、市売りでの欠点の見方など多くの学ぶことがありました。今までは何気なく見ていた木が埋もれ木だったり、一見すると同じような材でも、説明を聞きながら材を見ると欠点の違いが発見でき、それが値段に反映されることが理解できたので、更なる材を見る目と知識を養っていきたいと思いました。
(業務グループ、双珠別森林事務所)
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