
令和7年度 民有林・国有林施業地相互見学会の開催
【渡島森林管理署】
令和7年11月20日(木曜日)、民有林担当者と国有林担当者がお互いの森林施業地を見学し相互の理解を深めることを目的に「令和7年度民有林・国有林施業地相互見学会」を開催しました。国有林からは当署より7名、民有林からは渡島総合振興局より7名、山越郡森林組合より1名の計15名が参加しました。
はじめに渡島森林管理署会議室に集まり、座学を行いました。民有林からは、民有林・森林組合の概要、補助金制度について説明いただきました。国有林からは国有林の概要、森林計画から収穫・造林までの一連の工程を説明しました。
この中で、双方の施業に対する質問や意見が積極的に交わされ、お互いの組織概要、森林施業の流れと相違点の理解が深まったところで一同現場へと向かいました。
民有林皆伐・植栽施業地
民有林間伐施業地
現場見学は民有林から始まり、令和7年度皆伐・植栽箇所(トドマツ54年生皆伐、大型機械全刈り地拵え、トドマツ2,000本/ha植栽)及び令和6年度間伐施業地(トドマツ54年生、間伐3回目、伐採率32%、列状間伐と定性間伐の併用)の見学を行いました。
森林組合から施業方針・間伐現場の実情についての説明をいただく中で、国有林職員からも「間伐の考え方や実行の仕方に違いがあり、同じような林齢でも国有林とは異なる林相である」、「森林所有者の意向に寄り添った施業の進め方が印象的」といった国有林職員ならではの声が寄せられました。
国有林複層伐・植栽施業地
国有林見学は、カリマ国有林の複層伐・植栽施業地(トドマツ69年生複層伐、大型機械による全刈り地拵え、トドマツ2,700本/ha植栽)で行い、現地概要を説明しました。
複層伐は民有林ではほとんど実施されていないこともあり、伐採方法や植付の仕様についての質問が多く挙がったほか、「国有林はほとんどが保安林に指定されているため、植栽本数が多いことがわかった」、「森林所有者は低密度植栽に抵抗が強いため、今後、低密度植栽を推進していくために、国有林で率先して実行し成功事例を示してほしい」といった感想や意見もいただきました。
民有林・国有林施業地相互見学会では、お互いの現状、施業プロセス及び課題等を共有し、意見交換を行うことで、新たな認識や知見を得ることができました。今回の見学会のような民国連携の取組は渡島地域の林業の発展につながると考えており、今後も民国連携の取組を継続してまいります。
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