
厚沢部中学校の生徒が職場体験学習に来署
【檜山森林管理署】
令和7年11月13日(木曜日)から11月14日(金曜日)までの2日間、厚沢部町立厚沢部中学校より職場体験学習として2年生2名を受け入れました。
この職場体験学習は、町内の各企業等に依頼されているもので、今回2名の生徒に体験学習の希望先として森林管理署を選んでくださいました。
1日目は署長から林野庁の組織概要、当署の管内概要の説明のあと、砂坂海岸林の見学やドローンの操作体験、午後は素材生産事業箇所を見学しました。
砂坂海岸林では昭和10年から飛砂による人家、農地などの保全のため海岸林(飛砂防備保安林)を造成していること、造成にあたっては強風等の厳しい気象条件下であることから防風柵を設置し苗木を強風から守っていること等、事業内容の説明後、今年度の防風柵設置及び植栽箇所を見学しました。
その後、ドローンについて国有林での活用方法や飛行のルールを説明し、実際に操作を体験してもらいましたが、2名とも興味津々に操作していました。

砂坂海岸林の見学
ドローンの操作を体験
素材生産事業箇所では、大型高性能林業機械であるハーベスタによる伐倒、枝払い、決まった長さに切断する玉切り作業を見学しましたが、2人とも迫力ある作業風景を熱心にタブレットで記録していました。

ハーベスタによる玉切り作業を見学
2日目は午前にナラ枯れ被害木の処理箇所、午後は治山工事の施工箇所の見学を行いました。
ナラ枯れ被害箇所では、カシノナガキクイムシにより媒介される「ナラ菌」によりナラ類が枯死する病害のメカニズムと被害拡大防止に向けた対策について、今年10月に薬剤による「くん蒸処理」を実施した被害木を実際に見ながら説明を行い、国有林での取組みについて理解を深めることができました。

ナラ枯れくん蒸処理箇所での説明
治山工事箇所では山腹工や谷止工など、国有林で実施している治山事業の役割について説明し、施工時には自動追尾式トータルステーションが使用されているなど、森林土木工事におけるICT機器の活用状況について理解を深めていただきました。
ICT機器の説明
今回の職場体験学習では若手職員の経験値を上げることを目的として採用1、2年目の職員を同行させるとともに、各担当の若手職員に講師やサポートをお願いしました。年齢の近い職員がいたことで、生徒の緊張も和らいだのではないかと思っています。
後日、生徒からお礼の手紙が届き、「海岸林の歴史を学び、未来に向け森林を守ることはとても大変ということが理解できた」、「森林の管理方法や、ナラ枯れ被害の説明を聞き、森林を守る活動がどれほど重要かわかりました」など、2日間の体験を通しての感想をいただきました。
今回の体験が少しでも将来に役立ててもらえれば幸です。
(次長)
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