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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    造林の低コスト化に向けた現地勉強会を開催しました

    留萌北部森林管理署


    令和7年10月28日(火曜日)、羽幌町築別地区国有林2202林班において、「造林低コスト化勉強会」を開催しました。留萌北部森林管理署、留萌南部森林管理署、町村林務担当者が参加し、北海道森林管理局が推進する「新しい林業」の取組について現地での説明と意見交換を行いました。
    北海道森林管理局では伐採から再造林・保育までの収支のプラス転換することを目指し、大型機械による地拵えによって笹類の植生回復を遅らせ、下刈り回数を少なくする取組や、作業者の負担が少ない機械下刈りを想定した植付け、低密度植栽(1ha当たり約1,500本)などを導入し、造林作業の低コスト化・省力化を図っています。

    勉強会の冒頭では、留萌北部森林管理署長より「留萌流域では平坦で条件の良い山は限られており、大型機械や下刈り機械の導入が難しい場所もあるが、「新しい林業」の実現に向けて、民有林と国有林が連携して取り組んでいきたい」との挨拶がありました。

    留萌北部森林管理署長より挨拶
    留萌北部森林管理署長より挨拶

    続いて、当署職員より現地の説明を行いました。
    2202林班 は、令和6年度に皆伐(その山の木をすべて伐採すること)をした箇所であり、今年度に大型機械地拵えと植付け作業を行いました。
    大型機械地拵えでは、苗木の生育を妨げる笹などの根茎を除去することで、下刈り回数の削減が期待されます。また、下刈り機械の走行を妨げる伐根の処理も行いました。

    大型機械地拵え後
    大型機械地拵え後


    植付においては、低密度植栽を採用し、植栽列の幅を4m確保することで、下刈り機械の走行が可能となるよう配慮しています。

    植付け後
    植付け後

    2202は林小班 は、築別地区の中では比較的傾斜が緩やかな場所ではあるものの、起伏のある地形で小さな沢が複数存在し部分的に急傾斜な箇所もあるため、請負事業体と監督職員が密に打合せながら造林作業を進めました。

    意見交換の時間では、「縦植え(等高線に対して直交する植え方)は雪害のリスクがあるため注意が必要」「下刈り機械の走行の支障とならないよう上手に伐根を処理するのが難しい」などの意見がありました。また、町村林務担当者の方からは「低密度植栽では将来立派な森林に育っていくのか」といった率直なご意見も頂き、貴重な意見交換の場になりました。
    また、現在実施しているモニタリング調査の結果を活用し、民有林関係者との情報共有を進めていきます。

    意見交換の様子
    意見交換の様子


    今後も引き続き、留萌流域における「新しい林業」の実現に向けて、関係機関と連携しながら取り組んでまいります。


    (羽幌森林事務所)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:011-622-5228

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