JICA集団研修~えりもの緑化事業などについて学習
【日高南部森林管理署】
令和7年9月29日(月曜日)、令和7年度JICA課題別研修「地域住民の参加による持続的な森林管理」コースが、えりも国有林にて実施されました。
世界各国から14名の研修生が参加し、えりも緑化事業について学びました。
午前中は、林業総合センターで「夢は砂漠化しない」を上映、真剣に観賞している方や、筆を執りメモをする方など、研修生の方々はそれぞれの関心に応じて視聴されていました。その後、当署との挨拶や自己紹介などを含め、意見交換を行いました。
次に、えりも緑化資料館みどり館に移動し、田代治山技術官(えりも治山事業所)から、えりも国有林のこれまでの緑化事業の歴史と、併せて使用されてきた道具の説明をされ、その後は木材で作られた第一遊歩道からの視察、エゾシカの食害から守る植生保護管の説明、百人浜展望台から緑化事業の現地を視察しました。砂漠化した状態から緑化した現在のえりもの森林を見て感動されている様子で、風景を撮影する方や、動植物に関心を持つ方もいらっしゃいました。
午後からは、田代治山技術官から、緑化事業の概要の説明があり、その後、えりも町長、えりも町漁業協同組合、ひだか南森林組合、環境省も参加し対話集会を行いました。研修生からは、ゼニガタアザラシなどの環境生物との付き合い方や、令和6年6月に制定された日高山脈襟裳十勝国立公園と漁業との関係について、緑化事業をどのように地元住民の方と協力してきたのか等、自国の現状を踏まえながらの質問を皆さんされていました。国によっては、森林造成と環境保護を一緒に行っている省庁もあるそうで、興味深いお話を聞くことができました。異国間による意見交換を通じて交流を深め、同じ森林を守る仲間として話し合うことができ、とても有意義な時間となりました。
(治山グループ 長田)
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