置戸町こどもセンターどんぐりで森林教室を開催
【網走中部森林管理署】
網走中部森林管理署では「認定こども園 置戸町こどもセンターどんぐり」の園児と秋の恒例行事となっている「鹿の子沢風景林」にて森林散策を行う予定でしたが、道内ではクマによる人身事故の発生や目撃情報が多く、クマの活動が活発となっていることから、安全を考慮して室内での森林教室に変更しました。
令和7年9月26日(金曜日)、室内で鹿の子沢風景林を体験できる資料を準備して、ぞう組(5歳児)15名の園児が待つ、こどもセンターどんぐりへと向かいました。
体験できる資料は、絵地図(国有林図面・パンフレット案内図では現地をイメージできないので絵地図を作製)、ポイントとなる箇所の写真、現地で採取した木の葉っぱ、動物のフン等々。
鹿の子沢周辺の国有林図面(基本図5千分の1)(クリックすると、大きい画像が立ち上がります。)
鹿の子沢風景林パンフレットの案内図
鹿の子沢風景林には、滝や巨岩、凍裂(幹の水分が寒さで凍って幹がさけた)の跡が残るトドマツ、森の巨人たち百選に選ばれたカツラ(三本桂)、湧水等があるので、森林教室の前半は、これらを絵地図と写真を使ってクイズで紹介して、森と水、森と生き物の関係を学習しながら絵地図上でゴールを目指しました。
(クリックすると、大きい画像が立ち上がります。)
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用意した絵地図
園児の皆さんは、生き物に興味があるようで、動物のフンとカエルのクイズが大人気でした。
森のクイズに回答して地図上を進み、ゴールの「忍び岩」に到着、ゴールの記念として、森の宝箱をプレゼントしました。宝箱の中身は…どんぐりのネックレスや置物、葉脈標本の栞でした!(葉脈標本:葉肉を溶かして、葉脈だけ透き通って見えるように処理した葉のこと)
後半は、用意した様々な木々の葉っぱを使って、「葉っぱの写し絵」に挑戦です。
お気に入りの葉っぱを選び、葉っぱの上に紙をのせ、クレヨンで擦ると、紙に葉っぱの姿が現れます。葉っぱの縁のギザギザやくっきりした葉脈を楽しく観察することができました。途中、カツラの葉を擦っていた園児から「ぶどうのにおいがする!」と声が上がり、たちまち人気の葉っぱとなりました。鹿の子沢風景林のシンボルである三本桂にも親しみを感じてもらえたら嬉しいです。
急遽室内用として準備した森林教室でしたが、園児の皆さんには、地元置戸町の鹿の子沢や森の働きに理解を深めてもらえたと思います。
(森林整備官 長岡)
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総務企画部 企画課
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