造林作業の軽労化と機械化に関する現地検討会を開催しました
【上川南部森林管理署】
令和7年7月11日(金曜日)、上川南部森林管理署管内占冠村トマムの国有林において、「リモコン小型ハンマーナイフ式刈払機現地検討会」を開催しました。
検討会には、上川総合振興局、市町村、国立大学法人東京大学北海道演習林、林業事業体等の林業関係者総勢40名が参加しました。
北海道森林管理局では、造林作業の効率化・軽労化の取組として、大型機械による地拵えで植生の回復を遅らせることによる下刈りの省略、機械下刈りを想定した植栽や、従来の植栽列を中心にした潔癖な下刈りをやめ、植栽木から一定の幅の刈払いを省略し、刈高も地際からではなく樹高の半分程度による刈払いを行っています。
検討会では、現地の概要、造林作業の効率化・軽労化の取組について説明後、リモコン小型ハンマーナイフ式刈払機を用いて下刈りの実演と操縦体験を行いました。
造林作業の効率化・軽労化の取組を説明
刈払い機による下刈りの実演
左側下刈り前、右側下刈り後
参加者による操作体験
意見交換会
操作体験の参加者からは、「想像していたより、機械のスピードが速い」、「刈高幅の調整が出来るが、操作を誤ると地面に当たってしまうので調整が難しい」、「刈幅が広く、クローラー部分も刈れる点が良い」といった感想がありました。
また、意見交換では、「稼働時間の長さや、乗車式刈払い機と比較したメリットデメリット」等の機械に対する質問のほか、「作業の際に植栽木の位置が分からず操縦者も機械と一緒に動く必要があるため、省力化につなげるための工夫や、他の作業での活用」などコストや活用に関する意見が多く寄せられ、参加者の関心の高さが伺えました。
本検討会で使用したリモコン小型ハンマーナイフ式刈払機
「SH950RC」
刈刃はハンマーナイフ式
今後も引き続き、関係機関と連携しながら造林作業の省力化・軽労化に向けて取り組むとともに民有林への普及啓発を進めてまいります。
(幾寅森林事務所 佐藤)
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