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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    外国樹種見本林で神楽小学校の校外学習(総合学習)を実施

    【上川中部森林管理署】


    令和7年7月8日(火曜日)、西神楽森林事務所管内363林班(「外国樹種見本林」)において、旭川市立神楽小学校の校外学習(3年生48名、引率教員4名)が行われ、当署職員6名が参加・協力しました。
    この校外学習は、「総合学習」の一環として毎年3年生を対象に実施されているもので、「見本林で植栽の実験を始めた訳は」、「なぜ見本林ができたのか」など、児童からの質問に答えながら、見本林の歴史等について学ぶ班と、樹種や動植物等の説明を受けながら、林内を見学する班の2つの班に分かれて行われます。それぞれの班が予定のコースを歩き、質疑応答が終了すると、交代して同様に行います。
    外国樹種見本林は、127年前の1898年(明治31年)、当時の木材需要の高まりを受けて北海道の森林資源を早急に充実させる必要があったため、当時、苗木の生産技術のあった外国の樹種を中心に、北海道と類似した風土に生育するストローブマツ、ヨーロッパアカマツ、ヨーロッパカラマツの3樹種を植栽したことに始まりました。
    現在は外来種・在来種併せて50種を超える樹木が生育し、旭川市の中心部で気軽に森林浴を楽しめる場所として市民の皆さんに親しまれています。
    また、見本林内には代表作「氷点」で知られる小説家の三浦綾子氏を記念する「三浦綾子記念文学館」も所在しており、国内外から観光で多くの方が訪れています。

    外国樹種見本林で神楽小学校の校外学習

    当日は、連日の猛暑を考慮し当初予定より1時間早めた朝9時からの開始としました。随時水分補給の声掛けをし、林内見学の前にはウルシや今年大発生しているマイマイガの幼虫への注意喚起を行い、安全に配慮して行いました。

    見本林の歴史等について学ぶ班

    見本林の歴史等について学ぶ班には、事前に提出のあった児童からの質問に回答しました。質問の中には、外国樹種見本林の意義や名前の由来のほか、樹木の種数や見本林になる前はどうだったのかなど、その着眼点の鋭さに驚かされました。

    林内の見学をする班

    一方、林内の見学をする班には、歩道脇にある樹木や木の実、草本類の説明や鳴き声の聞こえる鳥類や動物の痕跡の説明を行いました。あらかじめ質問のあった林内のモニュメント(記念建物)についての質問は、旭川市と姉妹都市の関係にあるブルーミントン市とノーマル市を紹介し、姉妹都市締結20周年を記念して設置されたものであると説明しました。

    こちらからの問いかけに積極的に答えてくれたり、質問をして熱心にメモをとるなど、有意義な森林教室になったのではと思います。
    「見本林を管理する人になろうとしたのはなぜか」との質問もあり、当署からは「見本林の管理だけではなく、広い国有林全体を管理しています。自然と触れ合いながら、大切な森林づくりにも関わることができるやりがいある仕事をしています。」との話をしました。
    この校外学習(森林教室)を入口にして、将来、森林・林業・木材産業に携わる職業に就きたいと考えてくれる子供たちがいてくれたら、この上ない幸せです。

    (業務グループ 村岡)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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