
歴史あるパイロットフォレストを学ぶ~長野県林業大学校校外研修~
【根釧西部森林管理署】
令和7年6月20日(金曜日)、当署管内のパイロットフォレストにおいて「長野県林業大学校校外研修」が実施されました。この校外研修は、北海道の森林・林業について学ぶ研修の一環として、広大な森林であるパイロットフォレストの歴史や国有林の計画的な森林施業について学び、今後、長野県で地域林業に携わる学生の知見を深めることを目的に例年開催されており、今年は2年生20名と教員が参加しました。
パイロットフォレスト造成のDVD視聴の様子
まずは、研修棟にてパイロットフォレストの概要説明並びにパイロットフォレスト造成のDVD視聴、その後パイロットフォレスト造成秘話などを紹介しました。
学生たちはメモを片手に真剣に話を聞きながら、植栽密度や下刈りについてなど施業に関する質問が寄せられました。
概要等の説明を行った後、パイロットフォレスト造成当時に導入された機械類と空中消火機材の見学を行いました。
造成当時の機械類を見学
空中消火機材を見学
当時は、ヨーロッパからの先進機械の導入も積極的に行われ、様々な作業の省力化が図られ、10年間で、延べ44万人が造成に携わったとの歴史にふれ、先人達の知恵と技術の結晶が今の私達に受け継がれていることを感じました。
その後、望楼に登り、約1万ヘクタールのカラマツ林や遠くに見える阿寒の山々などを見学しました。
望楼の上からは長野の急峻な地形との違いからパイロットフォレストでの施業について、真竜森林事務所森林官の説明を興味深そうに聞いている学生の姿がとても印象的でした。
望楼での様子
望楼からの眺望
また、望楼を降り、生物群集保護林の説明や野生生物の保護などについて、森林技術指導官の説明を聞いて、熱心に質問している教員の姿も印象的でした。
望楼の下での説明の様子
今回の研修では、学生、教員から様々な質問があり、当日の気温以上にあつい研修となりました。研修を終え、学生の皆さんから感謝の言葉をいただき、最後に記念撮影を行いました。
望楼の前で記念撮影
まだ入庁してから日の浅い私自身にとっても良い勉強になりました。
また、自分の担当区域にこのような場所があることを改めて実感するとともに積極的に質問をする熱心な様子や興味深く話を聞く姿に喜びを感じました。
パイロットフォレストでは、このような研修を年に数回実施しているということですので、今後の研修の際は研修生の質問などに答えられるように、これからも様々な業務に励もうと思います。
(標茶森林事務所 養松)
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