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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    野付半島の魅力の再発見!

    【根釧東部森林管理署】


    令和7年6月5日(木曜日)、当署管内の野付半島に関する勉強会を野付半島ネイチャーセンターのガイドの方に講師となっていただき開催しました。
    野付半島は、海流によって運ばれた砂が長年に渡って堆積して形成された砂嘴(さし)でできた国内最大の半島であり、ここにはトドマツやミズナラが海水の上昇で枯死した枯死木が立っていることから「トドワラ、ナラワラ」と言われ、一般の方らも“この世の果て”と呼ばれています。また、独特の風景や多くの野鳥などが観察されることから、道東の観光名所となっています。
    しかし、ここは森林整備事業などがないことから普段訪れることが少ない場所であり、職員もあまりよくわかっていなく、また、野付半島がラムサール条約に登録されて20周年を向かえることから、野付半島の魅力の再発見と職員が野付半島の知識を向上させ、魅力を発信できることを目的に行いました。



    最初に訪れた「ナラワラ地区」(ミズナラの枯死木が多くある箇所)では、風が強いところなので樹木は上には伸びず横に生長するなど独特の樹形となっています。



    ナラワラ地区を含め野付半島は、地盤沈下により毎年1.5cmほど沈でおり、海水の浸食により立ち枯れ被害が増えており、今後益々枯死木が増えていくようです。
    特にトドマツが枯死しているトドワラ地区は、地盤沈下と海水の浸食が進んでおり、トドマツはほぼ消滅しています。

    ナラワラ地区
    (ナラワラ地区)


    トドワラ地区
    (トドワラ地区)

    野付半島はエゾジカの生息数が多く、半島だけで500頭以上生息していると言われており、原生花園などで貴重な花木を保護するため冬季に囲いワナによりシカを捕獲しています。
    昨年度は、約120頭を捕獲したようです。



    半島には多くの野鳥が生息・飛来しており、約270種類の野鳥が確認されるなど、一か所でこの様に多くの野鳥が確認できる野付半島は、野鳥の生息・飛来に適した場所であることがわかりました。

    (ヒバリ)
    (ヒバリ)

    勉強会を通じて野付半島についての知識の向上と理解が深まったと思います。また、野付半島の国有林は保護林にもなっているので今回得た知識で今後の適切な管理を行うとともに、森林保護の業務に生かしていきたいと思います。

    記念写真

    (野生鳥獣対策官 細谷)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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