
弟子屈町春の名木ツアーを開催~19年目を迎えて~
【根釧西部森林管理署】
令和7年5月24日(土曜日)、弟子屈町と根釧西部森林管理署の共催による名木ツアーを実施しました。
この名木ツアーは、平成18年に国有林や公園及び市街地で生育している巨樹や古木を「弟子屈町の名木」として町が指定したことにより、その翌年から始まったもので、新型コロナウイルスの影響により中止となった年もありましたが、毎年、春と秋の年2回開催を継続しており、今年で19年目を迎えました。
開会式の様子(主催者挨拶)
今回のツアーには、14名の方に参加していただきました。午前は、弟子屈町公民館前からバスで移動して、摩周湖第三展望台に向かう道道沿いの国有林内にあるミズナラとクロエゾマツを見学しました。
弟子屈町の名木No.12のミズナラ
弟子屈町の名木No.14のクロエゾマツ
2017年の台風で折れた弟子屈町の名木No.13のトドマツ
午後からは、川湯ビジターセンターから川湯温泉駅までの約4.5キロを散策しながら、アカエゾマツの純林や川湯硫黄山生物群集保護林沿いに生育するハイマツ、イソツツジやエンレイソウなどを観察しました。
エゾマツの純林を散策
つつじヶ原自然探勝路を散策
エンレイソウが咲いていました
昨年度設置した保護林の看板の前では、保護林の概要やこの地域の特異な環境下に生育する樹木や草本類などについて説明しました。
参加者の皆さんには熱心に聞いていただき、「ハイマツとイソツツジが同じ環境に生育していることへの驚き」、「保護林の存在を初めて知った」、「保護林の重要性を知った」といった感想のほか、「それぞれの樹木の特徴を知ることができた」、「名木ツアーで花も見ることができて良かった」などの言葉をいただきました。
保護林の看板を撮影する参加者
当日は、天候が心配されましたが雨に降られることもなく、全員無事に完歩し「大人の遠足」も無事に終了することができました。
次回の秋の名木ツアーは、10月に開催を予定していますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。
(森林技術指導官 佐藤)
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