このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー
    各地からの便り

    「小清水原生花園」火入れ事業に参加しました

    【網走南部森林管理署】



    1
    5月8日、「小清水原生花園」火入れ事業に参加しました。毎年この時期に小清水町役場、オホーツク総合振興局や地元消防、警察、JRと連携して火入れ事業を行っています。

    原生花園は、古くは蒸気機関車(SL)からの「野火」や放牧によって、外来植物の侵入が抑えられ、ハマナスやエゾスカシユリなどが咲くようになった、半ば人為的にできた場所です。
    ピンクの花:カワラナデシコ
    (ピンクの花:カワラナデシコ)

    エゾスカシユリ
    (エゾスカシユリ)

    しかし、時代とともにSLはディーゼル車に替わり、放牧農家も減少しました。その結果、原生花園には外来種が増え、花を咲かせる植物は減少してしまいました。

    そこで、平成5年頃から毎年火入れ事業を行い、景観の回復を行っています。
    昨年は生憎の雨で中止となりましたが、今年は天気も良好。2年ぶりの開催となりました。

    時刻は朝の5時半!「火入れを開始してください」のアナウンスとともにバーナーで火を入れます。
    4

    5

    6
    この日は3時起き、職員は眠い目を擦りながら参加

    7
    開始から数分、各地で煙が立ち始め…

    8

    9

    10
    10分ほどで煙が大きく上がりはじめます。
    ちなみに火入れ中、国道は通行止め、鉄道も運行を調整しています。

    11
    火入れ開始からおよそ20分後の様子

    12
    燃えた跡からも煙が上がるため…

    13
    背中のジェットシューター※で水をかけて消火します。
    (※背負い式の手動ポンプ、18Lほど水が入ります)

    14

    15
    線路や送電線の周りは、事前に草を刈って「防火帯」を設置。延焼を防いでいます。

    ある程度鎮火したら、今度は海側にも火を入れていきます。
    16

    17

    18
    その後、6時過ぎから残火処理です。

    19

    20
    スコップも使って鎮火作業に勤しみます。

    21
    車道側は消防車の放水が届きますが、向かって右側までは届かないため基本は人力です。

    22

    23
    風向きの変化で再発火することもあるため、燃え跡は歩いて確認します。

    24
    黒い部分が火入れ跡です。場所によって燃えやすさも違うため、空から見るとまだら模様。
    残火処理は8時半まで続きました。

    25
    (閉会式の様子 今回は延べ100人ほどが参加)
    原生花園では初夏から秋ごろにかけて、色とりどりの花が咲きます。これからの時期が楽しみです。

    閉会式後も火種が残っていることもあるため、この後も関係機関と交代しながら、翌朝まで見回ります。
    今回の火入れを通して、火の後始末は大変だなと感じました。
    皆さんも火の始末はご注意を、見つけた場合は119番をお願いします。

    26

    (森林整備官 渡邉)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

    PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
    Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

    Get Adobe Reader