川湯硫黄山生物群集保護林に看板を設置
【根釧西部森林管理署】
弟子屈町の川湯地区国有林内に川湯硫黄山生物群集保護林が新設されたことに伴い、令和6年11月に保護林の看板を設置しました。
この地域は、硫黄山(アトサヌプリ)から出る火山ガスや、酸性土壌などに耐えられる高山性の植物たちが特異な生態系を展開している貴重な場所となっています。
設置した保護林の看板
この時期(3月)の保護林一帯は、雪景色の中に点々とハイマツが顔を出していました。
保護林内から見た硫黄山
厳冬期の保護林の風景
初夏には一面緑に覆われ、足元には、まん丸なシルエットが特徴的なイソツツジが咲きます。
初夏の保護林の風景
満開のイソツツジ
まん丸なシルエットが特徴的なイソツツジ
イソツツジは、道内では道南に分布し、高山帯の岩礫地や湿地に生育しますが、この地域では活火山である硫黄山の影響を受けて、標高が低いこの一帯(保護林)に広大な群落を作っています。
硫黄山からは、ゴウゴウと音を立てながら噴煙が上がり、一年を通してダイナミックな地球の鼓動を体感できます。
また、その一方で四季により様々な表情をみせてくれる地域ですので、道東にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
(業務グループ 德永)