釧路湿原野生生物保護センターバックヤード見学!
【根釧西部森林管理署】
令和6年11月15日(金曜日)、釧路湿原野生生物保護センター(以下「WLC」という。) のバックヤード見学と意見交換を行いました。
当日は、根釧西部森林管理署から21名、釧路湿原森林ふれあい推進センターから1名の計22名が参加しました。
まずは、副代表の渡邊先生より、WLCの概要、活動テーマ、特に優先としている猛禽類についての説明を受けました。
とても印象的だったのが、彼ら(猛禽類)はエサがあるときは体重の3倍近くの量を食べるとのことでした。“それは飛べないで逃げ遅れますな~”
WLCの概要などの説明
ホールでは、シマフクロウの営巣木の模型や人工巣箱、オジロワシの巣を見学のほか、子育てについての説明を受けました。
シマフクロウの人工巣箱は、素材を強化プラスチックにすることで軽量化に成功したほか、暖かく天然木のような断熱効果を施すなどの改良がなされていることに感銘を受けました。
ホール見学(シマフクロウの幼鳥のぬいぐるみを抱っこ)
その後、施設内の見学とモニター越しではありますが、現在保護されているシマフクロウを見ることができました。
モニター越しにシマフクロウを見学
その後、バックヤードの見学を行いました。
バックヤードでは、オオワシ・オジロワシの終生飼育個体(翼を失うなど野生復帰ができない個体)がWLCに収容された経緯や、野生復帰ができなくとも収容された他の個体の治療のために献血等で活躍していることや、治療の際に用いる特殊な道具、事故対策として開発された物などの説明を受けました。
ケージ見学の様子
このケージには、事故などにより、片方の翼を失うなど重度の後遺症が残り、野生に戻れなくなった多くのオオワシ・オジロワシが暮らしていました。
保護されているオオワシ・オジロワシ
最後に診察室の様子を見学しました。
診察室見学の様子
釧路市内に、このような施設があることを知りませんでしたが、今回の見学や意見交換などはとても興味深く、貴重な経験になりました。
見学の中で特に印象に残ったのは、傷ついた猛禽類の保護や治療、リハビリテーションのプロセスを見学することができたことです。
猛禽類の保護や保全などに関する深い知識を得ることができました。
この見学を通じて、WLCの皆さんの献身的な努力に感謝の気持ちを抱きました。
彼らの情熱と専門知識に触れることで、野生生物の保護、希少猛禽類の生息・生育環境の保全など森林の多面的な機能の重要性を改めて感じました。
最後に、WLCのバックヤード見学は有料になりますが、施設は無料で一般開放されています。
皆さん、一度足を運んでみてください。ゆったり休憩しながらバードウォッチングもできますよ。
(主任森林整備官 松田)
お問合せ先
総務企画部 企画課
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