幌加内町立朱鞠内小学校で森林環境教育を実施
【空知森林管理署北空知支署】
令和6年10月11日(金曜日)、朱鞠内小学校「わんぱくの森」において、秋の森林教室を行いました。
朱鞠内小学校では、積極的に森林環境教育に取り組んでおり、昨年までは春、夏、秋、冬の年4回実施してきました。
今年からは、児童数が6年生2名と5年生1名の3名になったこともあり、初夏と秋の2回開催となりました。
今回の森林教室では、自分たちで植栽したアカエゾマツの苗木の成長量調査や、歩道に落ちている枝をノコギリで切って整理をするなどして、穏やかな秋の森林を感じてもらいました。
最初に自分たちで作って設置した巣箱の様子を確認しました。一人ずつ脚立を使って巣箱をのぞき込んで中に何があるか確認。
すると、今年、大発生したマイマイガの卵や死骸がびっしり詰まっていて、期待した結果にならなかったものの、「うわ、気持ち悪い」と言いながら、「こういうこともあるんだね」と、しっかり観察していました。
そういえば以前の観察で、巣箱の中からネズミが飛び出してびっくりしたこともありました。


アカエゾマツの成長量調査は、3人で協力して高さを測って昨年のデータと比べてみたり、今年伸びた部分を教えると「1年でこんなに大きくなるんだ」「人間より早く育つんだ」と感心する声も。

歩道整備では、ノコギリの安全な使い方や保護具(手袋)の着用、周りの人との距離を取ることなど、作業をするときに絶対守らなければならないことを伝え、森林での活動は楽しいだけではなく、危険なこともあるということを学んでもらいました。

森の中に落ちているものを「万華鏡」の中に入れて観察。
いろんな形や色をした葉っぱや小枝などを夢中で探していました。きれいだけど、赤いウルシの葉っぱは触らない。なぜか担任の先生が一番楽しそうに写真に写っていました(笑)。


成長錐(せいちょうすい)という道具を使って、トドマツの木の年齢も調べてみました。
木の幹の中心部に向かって細い筒を刺すと、その中に目盛りの様に年輪が見える形で採取できます。その年輪を数えれば木の年齢が分かります。この木の年齢は80歳以上。みんなが思ったより大先輩でした。

最後はわんぱくの森に立ててある自分たちで作った看板の前で記念写真。6年生の二人には「卒業してもわんぱくの森で学んだことを忘れないで」とお願いして、今年の森林教室を終えました。

(幌加内森林事務所 澤田)