JICA集団研修~パイロットフォレストによる地域経済への貢献などについて学習
【根釧西部森林管理署】
10月10日(木曜日)、JICA課題別研修「地域住民の参加による持続的な森林管理」が当署管内で実施され、コンゴ民主共和国から2名、ウガンダ共和国から2名、フィリピン共和国から2名、ネパールから2名、ペルー共和国から1名の計9名の研修生が参加しました。
午前は、パイロットフォレスト研修棟にて当署及びパイロットフォレストの概要説明、パイロットフォレスト造成のDVD視聴、造成当時に使用していた機械類を見学しました。研修生からは、パイロットフォレスト造成の歴史、山火事対策、生物多様性への取組などについて質問がありました。
その後、望楼に登り、約1万ヘクタールのカラマツ林や遠くに見える阿寒の山々などを見学しました。研修生の皆さんは高さ約24mの望楼からの360度の眺望に歓声を上げながら記念撮影を行う姿が印象的でした。
望楼の前での集合写真
午後からは、空中消火機材の見学を行った後、高性能林業機械による造林現場を見学しました。研修生の皆さんの国では天然林が多いため、人工林とその施業に大変興味を持つとともに、施業方法や高性能林業機械などについて質問がありました。
高性能林業機械を見学する研修生
別寒辺牛湿原、厚岸湖などを見学した後、研修の感想や感謝の言葉をいただき、研修生の皆さんとハイタッチして研修を終えました。
当日の天候は良かったのですが、気温が低く、ダウンコートを着ている研修生もいて、日本語で「寒い寒い」と言いながらの研修となりましたが、研修生の皆さんからはたくさんの質問があり、様々な意見交換を行うことができ、予定時間を1時間もオーバーする「熱い研修」となりました。
異国間による意見交換を通じて交流を深め、私たちにとっても、とても有意義な時間となりました。
(森林技術指導官 佐藤)
お問合せ先
総務企画部 企画課
ダイヤルイン:011-622-5228