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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    「森林・林業功績者」感謝状を贈呈

    【網走中部森林管理署】


    令和6年9月4日(水曜日)、網走中部森林管理署において「北海道森林管理局森林・林業功績者感謝状」の贈呈式を行い、北海道森林管理局長に代わり網走中部森林管理署長から株式会社遠藤組(置戸町)遠藤智子代表取締役に感謝状を伝達しました。
    7月3日に覚知(発生日時及び原因は不明)された置戸町常元国有林(1.07ha)の林野火災は、道道から約1Km離れた道路のない山頂部での発生であったため、消防車両などは近づくことができませんでした。

    林野火災発生場所
    林野火災発生場所(ドローンにより撮影)

    地上での消火活動は、「背負い式消火水のう」による散水からはじまりましたが、火災現場までは徒歩で1時間程度、岩石が多く急峻で複雑な地形であったため、歩くことすら容易ではなく、ポリタンクでの水の運搬などを含めて、多くの時間と体力を要しました。
    また、高温多湿なども加わり消火活動は非常に困難な状況でした。

    背負い式消火水のうによる散水
    背負い式消火水のうによる散水

    9月3日の消火活動の状況2
    7月3日の消火活動の様子

    当署では、翌日以降の消火活動には道の整備が重要と判断し、株式会社遠藤組に対して応援を要請したところ快諾され、当日中に火災現場近くまでの道(林業機械の走行路)をブルドーザーにより開設していただきました。
    また、消防署は、開設した道沿いに可搬ポンプによる中継送水体形をとりホースラインを設定するとしたところ、株式会社遠藤組から協力提案があったことから、置戸町災害対策本部を通じて株式会社遠藤組に対して要請を行い、フォワーダ(積載式木材運搬車両)によるポンプ等資機材の運搬をしていただきました。
    2日目、早朝より地上消火活動と併行して株式会社遠藤組が資機材運搬を開始し、夕方までには火災現場の大部分を放水可能とするホースラインを設定することができたことによって、その後の消火活動は飛躍的に向上しました。

    フォワーダ(積載式木材運搬車両)
    フォワーダ(積載式木材運搬車両)

    ホースラインを設定
    道の開設により、道道から約800m(高低差110m)のホースラインを設定(可搬ポンプ5台により中継)

    消火ホースを抱えて火元へ向かう様子
    消火ホースを抱えて火元へ向かう様子

    地上での活動は、7月9日の鎮火に至るまでの消火活動、その後の監視警戒活動と続き、活動中は常にポンプを稼働して放水体制をとっていたため、ポンプの故障やホースの破損への対応、物資運搬等にフォワーダが活躍し、置戸町災害対策本部が廃止された7月13日の完全撤収までの延べ11日間にわたり株式会社遠藤組の協力をいただくことになりました。
    株式会社遠藤組は、林野火災という非常事態において、当署及び置戸町災害対策本部の応援要請に対して迅速かつ長期間にわたり対応いただき、消火活動に多大なる貢献をされたことから、今回、北海道森林管理局長より感謝の意をお伝えすることになったものです。

    株式会社遠藤組の協力

    株式会社遠藤組の協力2

    (署長  鈴木)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:011-622-5228

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