下刈りの仕様に関する現地検討会を開催しました
【根釧東部森林管理署】
令和6年7月25日(木曜日)、別海町上春別の国有林にて「下刈りの仕様に関する現地検討会」を開催しました。直前までの曇りが、開始時にはカラっと晴れた青空に変わり絶好の現地検討会日和でした。
本現地検討会は、北海道森林管理局造林仕様書が改正されたことを受け、林業関係者への下刈新仕様の周知を目的として開催し、管内の造林請負事業体や森林組合、自治体の林務担当者、北海道局職員、根釧東部署職員など、総勢約40名が参加しました。
北海道森林管理局では「新しい林業」の取り組みの一環として、造林事業の効率化・省力化に向けた下刈手法の見直しを行い、令和6年度から下刈作業の仕様が改正されました。(*1)
これまでの下刈仕様では苗木の周囲を潔癖に刈払っていましたが、試験成果から潔癖な刈払いを行わなくても生育に支障がないことがわかりました。
そのため、新仕様では刈払高の上限を植栽木の樹高の半分程度とし、大型機械等を用いた下刈りの場合は、植栽木から一定の間隔の刈払いが省略できるようにしました。

今回の参加者のみなさん

事前に作った見本を使い、参加者に説明しています
最初に森林整備第一課課長補佐による造林作業に関する新しい林業の取組についての説明及び当署担当者による下刈仕様の説明の後、刈幅・走行方式の異なる2種のリモコン式草刈機での実演を行いました。
今回用意した試験地は列間2.5mで植栽した箇所でしたが、クローラ式、ホイール式ともに伐根を避けながら下刈りを行うことができました。
また、360度自在に動かせるホイール式の挙動に驚く姿や、それぞれの機械の仕様について参加者からは熱心に質問する姿が見受けられました。

クローラ式草刈り機

ホイール式草刈り機
根釧東部署管内は緩傾斜地が多いため、機械下刈での作業が期待できる結果となりました。

植栽間隔2.5mの間を刈払うクローラ式草刈り機

ホイール式草刈り機による刈払の実演

伐根周りを綺麗に刈払えています(ホイール式草刈り機)
実演後は操作体験の時間です。
参加者の方に実際に操縦していただき、感想などを聞かせてもらいました。
最初は慣れない様子でしたが、コツをつかむと皆さん笑顔で刈払機を操作し草を刈ることができました。

ホイール式草刈り機の操作体験をする参加者

当署の職員も体験しました!
いい笑顔(^^)
意見交換では、下刈の省力化への期待とともに、植付作業の省力化についての意見・要望や、新仕様に伴う野鼠被害の影響などの意見がありました。

今までの下刈仕様では苗木の周囲を潔癖に刈払っていたため、苗木の折損が発生したり苗木周辺に潜む蜂の巣により蜂刺されの被害も発生していましたが、今回の新仕様への改正によりその点も改善が見込まれます。
今後も機械が導入できる下刈作業地の検討や、作業従事者との意見交換などを行い、下刈作業の省力化を図っていきます。
また、下刈作業だけでなく、これまで省力化があまり進んでいなかった植付等の造林作業についても、地域の林業関係者と情報共有を行い省力化に向けて取り組んでいきたいと思います。
*1 北海道森林管理局造林事業請負仕様書 keiyakuyakukan-41.pdf (maff.go.jp)
本現地検討会は、北海道森林管理局造林仕様書が改正されたことを受け、林業関係者への下刈新仕様の周知を目的として開催し、管内の造林請負事業体や森林組合、自治体の林務担当者、北海道局職員、根釧東部署職員など、総勢約40名が参加しました。
北海道森林管理局では「新しい林業」の取り組みの一環として、造林事業の効率化・省力化に向けた下刈手法の見直しを行い、令和6年度から下刈作業の仕様が改正されました。(*1)
これまでの下刈仕様では苗木の周囲を潔癖に刈払っていましたが、試験成果から潔癖な刈払いを行わなくても生育に支障がないことがわかりました。
そのため、新仕様では刈払高の上限を植栽木の樹高の半分程度とし、大型機械等を用いた下刈りの場合は、植栽木から一定の間隔の刈払いが省略できるようにしました。

今回の参加者のみなさん

事前に作った見本を使い、参加者に説明しています
最初に森林整備第一課課長補佐による造林作業に関する新しい林業の取組についての説明及び当署担当者による下刈仕様の説明の後、刈幅・走行方式の異なる2種のリモコン式草刈機での実演を行いました。
今回用意した試験地は列間2.5mで植栽した箇所でしたが、クローラ式、ホイール式ともに伐根を避けながら下刈りを行うことができました。
また、360度自在に動かせるホイール式の挙動に驚く姿や、それぞれの機械の仕様について参加者からは熱心に質問する姿が見受けられました。

クローラ式草刈り機

ホイール式草刈り機
根釧東部署管内は緩傾斜地が多いため、機械下刈での作業が期待できる結果となりました。

植栽間隔2.5mの間を刈払うクローラ式草刈り機

ホイール式草刈り機による刈払の実演

伐根周りを綺麗に刈払えています(ホイール式草刈り機)
実演後は操作体験の時間です。
参加者の方に実際に操縦していただき、感想などを聞かせてもらいました。
最初は慣れない様子でしたが、コツをつかむと皆さん笑顔で刈払機を操作し草を刈ることができました。

ホイール式草刈り機の操作体験をする参加者

当署の職員も体験しました!
いい笑顔(^^)
意見交換では、下刈の省力化への期待とともに、植付作業の省力化についての意見・要望や、新仕様に伴う野鼠被害の影響などの意見がありました。

今までの下刈仕様では苗木の周囲を潔癖に刈払っていたため、苗木の折損が発生したり苗木周辺に潜む蜂の巣により蜂刺されの被害も発生していましたが、今回の新仕様への改正によりその点も改善が見込まれます。
今後も機械が導入できる下刈作業地の検討や、作業従事者との意見交換などを行い、下刈作業の省力化を図っていきます。
また、下刈作業だけでなく、これまで省力化があまり進んでいなかった植付等の造林作業についても、地域の林業関係者と情報共有を行い省力化に向けて取り組んでいきたいと思います。
*1 北海道森林管理局造林事業請負仕様書 keiyakuyakukan-41.pdf (maff.go.jp)
(総務グループ 幸村)
お問合せ先
総務企画部 企画課
ダイヤルイン:011-622-5228