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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    えりも町立庶野小学校校外学習(えりも国有林森林ガイド)

    【日高南部森林管理署】


    令和6年7月9日(火曜日)えりも国有林内において、えりも町立庶野小学校の全校児童による校外学習が実施されました。庶野小学校では、自然や文化に親しみ、森の大切さを学ぶとともに、集団行動や公衆道徳を学ぶ目的として校外授業を開催しております。
    令和6年度の校外学習として、午前はえりも国有林の植物・生物・緑化について、えりも治山事業所 宮﨑治山技術官と、えりも町教育委員会 社会教育課の3名の学芸員が連携しガイド役となり、庶野小学校1年生から6年生まで全校児童28名が縦割り4班に分かれ、それぞれの班にガイド役が付き、えりも国有林に設置されている木道をめぐり授業が開始されました。高学年の児童はクロムブックにより草花・マダニなどの生物写真を撮ったり、低学年の児童からは、ガイド役に「この花は?木の実は?このきのこは?」といろいろ質問を投げかけていました。宮﨑ガイド役からはクロマツやカシワの成長の速度、樹木の役割などの説明があったところです。学芸員からは、ガンコウランやハマナスなど自生の植物などの説明がされていました。そのほか姿が見えないウグイスや、アカゲラの食痕跡、アリの大群など様々なものに一喜一憂し歓声をあげていました。
    宮﨑治山技術官のマダニの解説
    【宮﨑治山技術官のマダニの解説】

    クロマツ・カシワ林内でのガイド
    【クロマツ・カシワ林内でのガイド】

    マダニ吸血後の姿
    【マダニ吸血後の姿】

    場所を室内(えりも町の建物「みどり館」)にかえ、森の健康を守るために間伐されたクロマツを使用したコースターづくりと題し、防風林より間伐されたクロマツ材を輪切りにし、乾燥させたものをヤスリ掛けする体験を実施しました。節のあるもの、年輪の状態などクロマツ材を観察し、時にはクロマツ材についての質問を交えながら、児童たちは教員も驚くほどヤスリ掛けに全集中し、時間いっぱいまで各々が納得のいく肌触りとなるまで磨き上げ、渾身の一作品を作り上げていました。
    全集中の磨き上げ風景
    【全集中の磨き上げ風景】

    学芸員の指導状況
    【学芸員の指導状況】

    お昼休憩をはさみ、午後からは国有林を知ってもらう目的で、北海道森林管理局が作成した「北の森かるた」を使用し「かるた大会」を開催しました。先に宮﨑治山技術官から、かるた作成の経緯や木製かるたゆえの取り扱いについての注意事項を説明した後、低学年2班、高学年2班に分かれ、低学年は「子供版かるた」、高学年は「大人版かるた」を使用し、先生の読み上げのもと大会が開始されました。
    木製かるたの説明
    【木製かるたの説明】

    解説本を交え絵札の勉強
    【解説本を交え絵札の勉強】

    最初は通常のかるた風景で、素早くとることだけの白熱戦でしたが、2回戦目から高学年班は解説本と照らし合わせながら、読み札・絵札の中身を詳しく理解しながらのかるた大会となりました。低学年班では、一人だけの1年生が、お兄さんお姉さんの中でも多くの札を獲得していたり、2回戦目以降も多く取ることに夢中となっていました。白熱するあまり危うく紛争が起きそうな事態となるところを、教員がなだめ直す場面も見受けられ、元の仲良しに戻っていました。低学年の中でも、教員やガイド役から読み札・絵札の説明もあり、ちょっとだけ国有林の中身も知ってもらえたような気がします。かるた大会においても、児童たちの興味がつきないようで、終了時間に差し掛かってももう一回もう一回となかなか終了せず、教員からの強制終了宣言で各班ともきちんとかるたの片づけをし、校外学習全日程の終了となりました。
    学芸員からかるたの説明
    【学芸員からかるたの説明】

    低学年班の先生とお片付け
    【低学年班の教員とお片付け】

    かるた大会状況を見ていた校長先生からは、「この解説本はとても分かりやすいけど、HPにデータが載っていませんか」との問い合わせがあり、かるたの中の解説のための解説本なのでデータは載っていないことを伝えると、残念に思われたところでした。かるたを通して国有林の仕事のアピールができる手ごたえも感じた校外学習でした。

    (日高南部森林管理署長)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:011-622-5228

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