白老町の大浦木材(株)で製材工場を見学しました
【胆振東部森林管理署】
当署では若手職員の勉強会として、令和6年5月16日(木曜日)に、白老町の大浦木材株式会社を職員9名で見学させていただきました。
約2時間にわたり、敷地内土場・製材工場の案内や採材仕分け・製材方法・流通等の説明を受けました。
大浦木材株式会社 花田山林部長からの説明
敷地内土場には沢山の丸太が用途や樹種ごとに仕分けされ集積されていました。外見で判断する木材の欠点についても、「ぬれ」があるものは製材に不向きであること、「あて」があるものは曲がり、反りなどの狂いが生じやすく、短くカットするなど工夫して製材をとるようにしていることなど、丸太を製材に加工する上での多くの重要な点について教えていただきました。
敷地内に集積されている丸太(国有林から出材)
製材工場内の様子
製材工場内の様子
こちらの製材工場では針葉樹(主にトドマツ)を建築材に加工しており、主な製品は貫(ぬき:柱と柱を通す部材)、垂木(たるき:屋根を支える部材)、胴縁(どうぶち:壁を張るための部材)、根太(ねだ:床を支える部材)、間柱(まばしら:壁を作るため大きな柱と柱の間に立てる柱)だそうです。
また、注文によっては広葉樹や寺院用の長さ12mの長材などの特殊な製材にも対応しているそうです。
製材のほかにはチップやおがくず等、木材の状態に合わせて製品を作っており、流通についても、製材は商社を通じて工務店、チップは近隣の製紙工場、おがくずは地元の牛床などに販売されているといった具体的な説明を受けました。
チップ破砕用の機械
破砕されたチップはコンベアへ
今回の見学では、国有林で育った木がどのようにして活用されていくのか、また木材の需要についても学ぶことができ、大変勉強になりました。
(業務グループ資源活用担当 杉本)