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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    「赤井川地域森林整備推進協定」を調印し協調出荷に前進

    【石狩森林管理署】


    令和6年1月19日(金曜日)に赤井川村役場において「赤井川地域森林整備推進協定」締結の調印式を関係機関にも出席をいただき実施しました。

    調印式会場の様子
    調印式会場の様子

    目的としては、効率的な森林施業や路網整備の実施に連携・協力して取り組むとともに、民有林材の販路に国有林材の販路も活用できるよう民国共用の共同土場(ストックヤード)を設置し木材の協調出荷を行うことにより、民有林材の安定供給、ひいては民有林の森林整備を推進しやすい環境づくりにつなげ森林資源の循環利用に資することや、村民等の森林づくりへの参加を目的としています。

    締結までの経緯は、森林資源に恵まれた赤井川村においては、森林の有する多面的機能の持続的な発揮に向けて森林の整備が進められてきましたが、木材価格の低迷による森林所有者の経営意欲の低下や森林所有者の不在村化、相続による世代交代などから、整備が行き届かない森林の増加が懸念される状況となっています。

    他の多くの市町村と同様、林務専任の担当職員がおらず、事業発注のための森林調査の経験や実施体制が十分でないという課題があり、近年は後志総合振興局林務課及び森林室、石狩森林管理署からも応援を行ってきたところです。
    さらに、事業実施に当たっては、村有林単独では木材の生産ロットが小さいことから生産した木材の売払い先が限定されるという課題もあります。

    赤井川村職員に調査方法を支援している森林官
    赤井川村職員に調査方法を支援している森林官

    赤井川村有林に対する現地検討会で事前調査概要を説明する森林官
    赤井川村有林に対する現地検討会で事前調査概要を説明する森林官

    こうした課題に対応するため、赤井川村と石狩森林管理署で協議する中で当署より、

    • 村有林が国有林と接しているという立地条件を生かし、村有林と国有林とで伐採する時期を合わせるとともに、同一の箇所に木材を集積し協調して出荷すれば、生産ロットが大きく多様な販路が期待できる国有林材の利点を生かし、村有林の販路も拡大することが見込まれること
    • 村有林が隣接する国有林には既設土場を改良しトレーラー等の大型の木材運搬車が利用できるストックヤードを開設することができることから、当署でこの土場を再整備し、民・国共同のストックヤードとすること
    • 村有林から生産される木材の安定的な販売・出荷が軌道に乗れば、一般民有林から生産される木材もストックヤードの受入れ対象とすることにより、一般民有林の整備を進めやすい環境づくりにもつながること

    を提案したところ、両者で合意に至り、今般「赤井川地域森林整備推進協定」を締結するに至ったものです。

    森林共同施業団地による効果

    「赤井川地域森林整備推進協定」では、村有林の整備予定箇所及び国有林の整備予定箇所が一定の地域にまとまっており、路網の連携や土場の共用を行うことにより効率的な森林施業を行ことが可能と見込まれることから、当該地域を「冷水峠施業団地」と位置づけ、両者が連携し又は実施時期を協調し取組を行うことにより、民有林材供給の安定化を図り、ひいては民有林整備が進みやすい環境づくりに資することとしました。

    調印式での赤井川村議会の岩井議長さんによる挨拶の様子
    調印式での赤井川村議会の岩井議長さんによる挨拶の様子

    馬場村長と佐藤署長による調印後の固い握手を交わしている様子
    馬場村長と佐藤署長による調印後の固い握手を交わしている様子

    調印式当日は、馬場村長をはじめ、村議会からも議長・副議長・議員や後志総合振興局林務課長及び森林室長にもご出席いただき、この協定の意義及び継続的なご協力を改めて確認しました。

    今後の民国共通の課題解決に向けて1歩ずつ前進してまいります。

    (地域林政調整官 久慈正志)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:011-622-5228

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