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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    上士幌小学校にてSDGs出前授業

     

    【十勝西部森林管理署 東大雪支署


    令和5年12月14日(木曜日)上士幌町立上士幌小学校5年生26名を対象に、SDGs目標15の「陸の豊かさも守ろう」をテーマに出前授業を実施しました。

    SDGsとは「持続可能な開発目標」と訳され、 国連サミットで採択された「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す」国際目標です。
    この目標には17のゴールが設定されており、この15番目に「陸の豊かさも守ろう」(森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る)が掲げられています。

    上士幌町ゼロカーボン推進課では、上士幌小学校5年生を対象として総合的な学習時間の中に、SDGsに関わる各団体による出前授業実施している中で、今回はこの15番目の目標の中にある「森林の持続的な管理」が教材となったことから、町内で森林行政の仕事をしている当支署に依頼があり、協力することになったものです。

    写真1

    当日は、前半に森林についての基礎知識の授業を上士幌町役場のゼロカーボン推進課担当者が担当し、「森林のはたらき、上士幌町の森林状況、世界の森林状況」などについて説明を行いました。

    これに続いて、後半は当支署職員が担当し、国有林を守り育てるために当支署が行っている森林調査、請負事業による間伐作業といった「お仕事紹介」、植林した森を大きく育てていくために必要となる間引き作業である「間伐」、かつて森づくりは人力作業が中心であったものが現在は高性能林業機械やデジタル機器を活用したものに変化していることなど「林業の今昔」、植林し森を育て~伐採し木材を活用~また植林して育てていく「森林の循環利用」の大切さなどの説明に加え、「木に関するクイズ」も織り交ぜました。

    クイズでは、「世界で一番高い木の高さは?」「大谷選手の2023年モデルのバットに使われている木は?」といった問題を3択で出題、「全問正解者には景品をプレゼント!」としたことから大いに盛り上りました。

    最終的には皆さん大変よく考えて頑張ってくれたことから、全員に景品である北の森漫画をプレゼントし喜んでもらいました。

    また、授業の中では森林管理署職員が普段山仕事で使用している輪尺(木の太さを測る大きなノギス)や冬山の調査のときに履く「ゾンメルスキー」と呼ばれる「登山用のスキー」などの道具についても説明を行いました。

    特にスキーは、子どもたちが知っているゲレンデ用のものと違い、ストックが「竹製」、板の裏には滑り止めにアザラシの皮が貼ってあることから、生徒の皆さんは興味津々な様子でその「毛並み」に触れ、その不思議な感触を味わっていました。

    今回の出前授業は、普段から授業でSDGsというものを学んでいるみなさんに、その目標の一つである「森林の保全」について理解を深めてもらう大変よい機会となりました。

    子どもたちがSDGsに学んだことを実践してもらえるよう、当署では今後もお手伝いをしていきたいと考えています。

    写真2

    (森林技術指導官 相津)

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