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北海道森林管理局

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    各地からの便り

    ~音更町立緑陽台小学校 総合森林教室~

    【十勝西部森林管理署


    11月28日(火曜日)、音更町立緑陽台小学校4年1組から「授業参観」の案内があり、お邪魔させていただきました。

    このクラスでは「総合的な学習の時間」に「音更町の川と森」を調べ、自然環境を守るために必要なことをみんなで考え、これらを取りまとめ、発表する学習を行っており、当署では子どもたちに森林についての学びを深めてもらうため「総合森林教室」として、森林散策などの企画・講師派遣などの協力を行っています。

    今日はこの学習成果の発表会、これまでの森林教室のことなどがどのようにまとめられているかとても楽しみにして学校へ向かいました。
    写真1
    緊張した様子の教室

    今回の学習では、10月17日(火曜日)、広葉樹の葉が色づき始めた八千代地区の国有林において「総合森林教室」を行い、当署の職員が案内役を務め、林内を一緒に散策しながら、落ち葉、ササ、周囲の樹木などの様子を観察しました。

    その間、好奇心旺盛な子どもたちが持ち寄った、林道に落ちているホウノキやヤマブドウの葉、クマイザサについて樹種の見分け方やクマイササの裏面には軟毛があること等に答えたり、国有林と民有地との境界の目印として木の幹に赤く塗られたペンキの意味などについて説明などを行いました。
    写真2
    林道を散策し職員に質問

    また、この後は「幌尻自然公園」に場所を移し、子どもたちから事前に寄せられた「森林」に関する質問について、一つ一つ説明をさせてもらいました。
    内容を事前に聞いていたとはいえ、「森を守るために役立っている生き物はいますか?」、「森の仕事をしていて一番大変なことはどんなことですか?」といった質問に、どう答えようかと考える、準備する過程で、私たちにも気づきがあり、大変勉強となりました。
    写真3
    事前にいただいていた質問について説明

    11月28日(火曜日)の発表会当日は、クラスを4つのグループに分け、子どもたちがスライドに整理した項目に沿ってパソコンを操作しながら元気な発表が行われました。
    今回のテーマは「音更町の川と森」について調べよう!であり、「川」については簡易水質測定器(※)を使用した川の水質調査の結果及び水生生物の生息状況について、「森」に関しては総合森林教室で学んだ内容、そしてこれらをきっかけとして子どもたちが自分たちで調べた内容がとても良くまとめられていました。

    また、子どもたちが様々なことに興味をもっていること、それらを深く調べ、理解しようとしていることが強く伝わってくる素晴らしいものでした。
    写真4
    発表スライド

    写真5
    グループごとにモニターに映し発表

    写真6
    森林教室の後に児童の皆様から感想文をいただきました

    今回の協力を通じて私たちも大いに学ぶところがあり、この経験を活かし、当署の森林教室がより良いものとなるよう取り組んでいきたいと思っています。

    (森林技術指導官 阿部)

    ※、プラスチック製チューブに試薬が入っており、このチューブの中に川の水などのサンプルを注入すると、化学反応によって変色するので、「比色」により物質の濃度を測定します。飲料水の検査、環境調査などで幅広く使用されています。先般、10月17日(火曜日)に音更町立緑陽台小学校4年生の「音更町の川と森」の自然環境を守るために何が必要か?が考える授業の一環として、総合森林教室を開催しました。

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