名寄南小学校で出前森林教室を実施しました
【上川北部森林管理署】
令和5年12月6日(水曜日)、名寄市立名寄南小学校3年生(2クラス、67名)を対象に「総合的な学習の時間」(※)の一環として出前森林教室を開催し、当署から森林技術指導官ほか2名が講師を担当しました。
当日は、3・4時限目を使わせていただき、森林の機能説明・土壌吸水実験及び森林クイズを実施しました。
森林の機能について説明を受ける児童たち
まずは、土壌吸水実験の導入として、森林のもつ機能について説明を行いました。事前に配布された学習用プリントを見ながら、署職員の説明を真剣に聞いている姿はとても印象的でした。
ペットボトルに森林の土を入れて実験の準備をしています
土壌吸水実験では、森林の土と学校の畑の土が入った2つのペットボトルに水を入れて、保水力の違いを観察してもらいました。班によって実験結果にばらつきがあったものの、出てきた水の量や色の違いから、各々が気づいたことや学んだことを熱心にメモしていました。
土壌給水実験中の様子
また、教室では、身近な樹木や森にすむ動物に関する森林クイズに挑戦してもらいました。
森林クイズは特に盛況だったようで、樹種に関する問題では、「先生、ヒント出しすぎ!」「簡単すぎるよ」などの嬉しい(?)声も聞こえてきました。
児童たちが事前に調べてきた情報を頼りに正解を導き出すなど一生懸命考えている姿を見て、指導する側も達成感を感じることができました。
国有林野の現場を担う職員として、児童たちの自然に対する興味を引き出し、自然を守ることの大切さを伝えられるよう、今後とも充実した内容の森林環境教育を実施していきたいと思います。
(※)変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標とする教科
(班渓森林事務所 音川)