上川北部森林管理署と下川町でエゾシカ捕獲事業に関する協定を締結しました
【上川北部森林管理署】
令和5年12月5日(火曜日)、下川町役場会議室において「下川町でのエゾシカ捕獲事業に関する協定」を締結しました。
この協定は、エゾシカの増加により下川町内において農業被害が発生し、年々被害が増大していることから、この被害を防ぐため、国有林周辺におけるエゾシカの捕獲活動を行うことを目的に締結したものです。
これに基づき当署と同町では打ち合わせを行いエゾシカの連携捕獲を計画しています。
この取り組みでは、当署が捕獲に必要なフィールドと、中型囲いワナ、遠隔監視操作システム及び誘因用餌などの資材を提供し、同町が囲いワナの設置、給餌作業、エゾシカ捕獲、銃による止め差し及び処分場への運搬を担当します。
今年度は、町内の珊瑠(さんる)地区に囲いワナを設置し、初年度ということもあり20頭程度の捕獲目標を立てています。
調印式の様子
調印式では、田村町長から「町内の8割を占める国有林と連携して捕獲事業を実施できることは大変心強く、地域の被害防止のモデルとなるよう取り組んでいく」、白岩署長から「森林管理署として、住民に対する有害駆除の一助になるよう国有林として協力できることを行いたい。この協定を地域のモデルとして広げていければ」と抱負が述べられました。
協定書を掲げる白岩署長(左)と田村町長(右)
当署では今後も地域と連携してエゾシカ被害防止や様々な課題解決に向けて取り組み、地域の林業の発展に貢献していきたいと考えています。
(森林技術指導官 山岸)