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北海道森林管理局

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    低コスト造林に向けた現地検討会を開催しました

    【檜山森林管理署】


    令和5年11月16日(木曜日)「造林コスト削減に向けた現地検討会」を厚沢部町糠野国有林において、北海道庁林務担当者、北海道森林管理局関係者の総勢46名で開催しました。

    概要説明

    今回の現地検討会では、北海道森林管理局重点取組事項である「新しい林業の推進」の一環として当署で取り組んでいる【低密度植栽及び下刈省略実証地】を第3回渡島檜山地域林政連絡会議にて紹介させていただきました。

    渡島檜山地域においても、造林コストの増大や担い手不足が地域課題として懸念事項となっています。
    そのための保育経費の縮減や今後の機械化等による労働力低減を考慮した北海道森林管理局保育仕様となる新たな取組を、地域課題解決の一助にでもなればと思い、現地検討会の場で案内させていただくことになりました。

    施業経緯

    現地位置図

    事業地概要

    事業地の概要説明として、帯状複層伐の実施した箇所を大型機械(グラップルレーキ)を用い笹の根茎断絶する地拵を実施し、下刈作業の削減を目指すこととしたこと、併せて林業の担い手不足についても考慮した仕様となっていることを説明した後、隣接している通常植栽地と林分比較いただきました。

    意見交換

    参加された皆さんからは、緩効性肥料配合コンテナ苗についての質問や下刈未実施となっている現地の感想、さらには新しい林業の推進下における今後の北海道森林管理局保育作業の仕様など、各組織林務担当として思う感想や質問が出されました。

    植栽2年目現地
    植栽2年目現地

    また、上層木であるカラマツの天然下種による稚樹も多数見受けられている現地であり、参加者よりそのことに関する関心も多く見受けられました。
    現在、植栽したコンテナ苗の成長も順調でありますが、まだ2年目であり、また下刈未実施実証地として今後も継続して検証をする必要があります。

    渡島総合振興局東部森林室長(写真:左)より総轄
    渡島総合振興局東部森林室長(写真:左)より総括

    渡島総合振興局東部森林室長より、当取組についての感想とともに「構成組織一貫で連携して、地域においての課題や問題解決に向け取り組んでいく」との総括をいただき、現地検討会を終了しました。

    (森林技術指導官 津谷)