
利尻漁業協同組合による「お魚殖やす植樹運動」が開催されました
【宗谷森林管理署】
利尻町仙法志の国有林において令和5年10月12日(木曜日)に、また利尻富士町鬼脇の国有林において令和5年10月19日(木曜日)に利尻漁業協同組合仙法志支所女性部(以下、仙法志支所女性部)と利尻漁業協同組合鬼脇支所女性部(以下、鬼脇支所女性部)がそれぞれ主催する「お魚殖やす植樹運動」が開催されました。
「お魚殖やす植樹運動」は、昭和63年に北海道漁協婦人部連絡協議会(=現女性部連絡協議会)が始めた植樹運動です。
これまでに道内のほとんどの漁協女性部が植樹活動に取り組み、これまでに120万本を超える苗木が植えられています。
当初、魚を殖やしたいという願いで取り組んできたこの運動は、環境問題という新たなテーマへと拡大し発展してきております。
宗谷森林管理署では、宗谷管内漁業協同組合長会と「清流を守り豊かな海を育むための森林づくり活動の推進に関する実施協定書」を結び、毎年秋に国有林野へ植樹するためのフィールド提供とその活動の支援を行っておりますが、コロナ等により4年ぶりの開催となりました。
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仙法志支所女性部が主催する「お魚殖やす植樹運動」では、利尻漁業協同組合、稚内製鋼株式会社、宗谷森林管理署より合計22名の参加・協力がありました。
開催にあたり仙法志支所女性部長から挨拶があった後、森林官より本日植樹する苗木の説明を行いました。今年はエゾヤマザクラ15本、ナナカマド50本、ダケカンバ50本、計115本を植樹しました。
その後、今回はカミネッコンを利用した植樹を行うため、カミネッコンの作成方法を説明しました。
カミネッコンとは、再生紙段ボールから作られた紙型枠のことであり、紙で出来ていて根っこを守ることからカミネッコンと名付けられました。
カミネッコンの特徴は、植穴を必要としないので植穴を掘るのが困難な硬い地盤でも植栽可能なことが挙げられます。
またカミネッコンの作成から現地植栽まで、簡便性が高く、高度の専門性に拘らないため、より多くの住民参加が期待できる点であり、このような植樹祭に適していると言えます。
仙法志支所女性部長から挨拶
カミネッコンの説明
全員でカミネッコンを作成し、植樹を実施しました。
カミネッコン作成中
苗木をカミネッコンにいれています
ササをよけてカミネッコンを置いています
最後は記念撮影
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鬼脇支所女性部が主催する「お魚殖やす植樹運動」では、利尻漁業協同組合、利尻富士町役場、宗谷地区水産技術普及指導所、稚内製鋼株式会社、北海道信用漁業協同組合連合会稚内支店、宗谷森林管理署より合計40名の参加・協力がありました。
開催にあたり鬼脇支所女性部長、利尻富士町長、宗谷森林管理署長から挨拶があった後、森林官より本日植樹する苗木の説明を行いました。今年はエゾヤマザクラ90本、ナナカマド90本、ダケカンバ90本、計270本を植樹しました。
その後、鬼脇地区でもカミネッコンを利用した植樹を行うため、カミネッコンの作成方法を説明しました。
鬼脇支所女性部長から挨拶
利尻富士町長より挨拶
宗谷森林管理署長より挨拶
森林官よりカミネッコンの説明
こちらは参加者及び苗木の数が多かったので苗木の種類ごと3つのグループに分かれ、それぞれカミネッコンの作成等を行いました。
カミネッコンを作成しています
ササをよけてカミネッコンを置いています
最後は記念撮影
今年は2か所で実施しましたが、参加者の皆様はカミネッコンの組み立て方や植樹の方法を質問する等積極的に活動に参加していただきました。
これからもこのような活動をとおして、利尻漁業協同組合はじめ皆様とともに利尻島の森林を守り続けていきたいと考えています。
(利尻森林事務所(利尻担当区) 森林官 坂本)