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北海道森林管理局

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    「職場体験プログラム」を実施しました

    【留萌南部森林管理署】


    国有林では森林管理局・署等での就業体験実習を通じて大学生等の就業意識を醸成し、森林・林業、国有林野事業に対する理解を深めてもらうことを目的として職場体験プログラム(インターンシップ)を実施しています。

    留萌南部森林管理署でも令和5年9月4日(月曜日)から9月7日(木曜日)までの4日間、東京農工大学の学生1名を受け入れました。

    受講生の希望する業務分野として「高性能林業機械、GPS測量、ドローンなど先進的な林業を実際に体験したい。また治山事業や林道事業にも興味がある。」ということから、実際の現場を多く体験できるようなカリキュラムを作成し実施しました。

    初日はカリキュラムの説明、署長から林野庁の組織概要、管内概要の説明のあと、民有林連携・森林環境教育、治山事業の講義を行い、午後からは治山工事箇所の見学を行いました。
    組織概要の説明
    署長から組織・管内概要説明

    治山工事箇所見学(山腹工)
    治山工事箇所見学(山腹工)

    2日目は森林計画・造林事業の講義、ドローンの講義を行いました。
    午後からは実際にドローンを活用した取組として自動撮影の見学と撮影画像をパソコンに取込みオルソ化、3D化までの作業を体験してもらい、業務で活用している説明を行いました。
    ドローン操作方法の説明・見学
    ドローン操作方法の説明・見学

    ドローン撮影した画像の3D化の体験
    ドローン撮影した画像の3D化の体験

    3日目は一日かけて生産事業について体験してもらいました。

    前段に講義を行い、その後生産事業実施箇所において高性能林業機械による土場での作業状況や丸太の検知について見学しました。
    本州と違ってフォワーダやグラップルなど大きな高性能林業機械を使用していることに驚いていました。

    生産事業の講義
    生産事業の講義

    生産現場で高性能林業機械の見学
    生産現場で高性能林業機械の見学

    最終日は林道事業の講義と林道新設工事箇所の見学、午後からは地林況調査の体験、最後に若手職員との意見交換を実施し4日間の職場体験プログラムは終了しました。

    若手職員との意見交換では、林野庁や公務員のメリット、この職場の良いところや公務員試験の受験対策、民間企業と公務員の違いなどについての質問や若手職員からのアドバイスや経験談など意見交換され、同世代の職員と良い交流となりました。

    林道新設工事箇所の見学
    林道新設工事箇所の見学

    GPS・360°カメラを使用した地林況調査
    GPS・360°カメラを使用した地林況調査
    若手職員との意見交換
    若手職員との意見交換

    受講生からは「本州と違って北海道ではハーベスタやザウルスロボなど高性能林業機械を使用している点が特徴的だった。
    また、ドローンやICTといったスマート林業技術を積極的に導入しており、より効率的で環境に優しい林業が実現できると感じた。
    この職場体験プログラムを通じて学んだことを生かしてさらに深く森林に関する学習を進めていきたい」と感想が出されていました。

    この職場体験プログラムの4日間は天候にも恵まれ、研修生本人が希望していた現場での研修・見学も予定通り実施することができ有意義に終了できました。

    また、担当職員も資料の作成準備などで苦労しましたが、研修生にもわかりやすい資料を作成するため自身のスキルアップにもつながり、改めて業務を見直す良い機会になりました。

    (森林技術指導官 堂坂)