このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー


    森の中でスタンプラリー ~湧別町立芭露学園森林教室~

    【網走西部森林管理署】


    令和5年7月21日(金曜日)、湧別町立芭露学園(小中一貫の義務教育学校)にて「森林教室」を開催しました。

    児童1~6年生まで26名を対象とし、先生7名、当署職員8名で行いました。湧別町立芭露学園はサロマ湖近辺の芭露川沿いに位置し、校舎隣には樹木園があるなど、自然がいっぱいの非常に恵まれた環境にある学校です。

    そんな身近な自然に触れ五感で感じながら観察力や想像力を身につけてもらいたい、森林にもっともっと興味を持ち知ってもらいたい、との目的で毎年行っています。

    今回は「森のスタンプラリー」と題して、職員がプログラムをオリジナルで作成。内容は、低学年から高学年まで混在した5~6名のグループをあらかじめ先生につくってもらい、葉っぱ等のヒントをもとに樹木園内にある特定の樹木を児童にさがしてもらうというもの。職員はその樹木に関する説明やクイズを出題し、児童に渡しておいたスタンプ帳にスタンプを押します。6種類の樹種を渡り歩いてスタンプ完成となります。 

    職員手作りのスタンプラリー
    職員手作りのスタンプラリー

    いよいよ当日。
    樹木園にはたくさんの種類の樹種がありますが、今回職員が選んだのは、イチイ・エゾヤマザクラ・シラカバ・トドマツ・ハルニレ・ミズナラの6樹種。

    木々の説明をする職員
    まずは全体説明を行います

    児童たちは、葉っぱ等のヒントをもとに自然に触れながら散策し、それぞれの樹木を探します。普段から馴染みが深いためか、ほとんど迷うことなく順調に目的の樹種へたどり着けた印象がありました。

    イチイは、赤い実は食べられるが、種子等には毒がある。エゾヤマザクラは寒い地域では花が色鮮やかに咲く。シラカバは最初の3年までは白くない。トドマツの松ぼっくりは木の上でバラバラになる。ハルニレの樹皮でアイヌの人たちは衣服を作っていた。ミズナラの種はリスが運ぶ、などなど・・・。

    一つ一つ説明をしていきます
    職員の説明を楽しそうに聞いてくれました

    一つ一つ説明をしていきます
    説明の中からたくさんの対話がうまれます

    クイズ形式やその場のアドリブなどを織り交ぜながら児童たちに説明したあと、スタンプを押しました。(場合よっては、児童に教わることも・・・)

    スタンプを押してもらう児童たち
    スタンプを押してもらいうれしそうな児童たち

    楽しい時間はあっという間に過ぎ、児童全員がスタンプラリーを達成。
    閉会式では「もっと森林に興味をもって知ってもらいたい」とあいさつを行い、児童や先生方からはお礼のあいさつをいただきました。

    後日提出してもらったアンケートでは、「シラカバが最初茶色だとわかった(1年生)」「サクラは寒いと色が濃いんだなと思いました(1年生)」「木の名前が知れて良かった(3年生)」「トドマツの松ヤニは表面についていることがわかった(6年生)」「すごく楽しかった(ほぼ全員)」との感想がありました。

    今回の森林教室は、当署の若手職員のOJT(人材育成)も兼ねて行いました。
    スタンプ作りやクイズ作成等の準備は今回参加できなかった職員も含め総出で行い、その甲斐あって児童たちは皆さんよろこんでくれたようで、職員の勉強の場としても大変有意義なものとなりました。


    (森林技術指導官 樋川)