林業体験学習(利尻富士町立鴛泊中学校)
【宗谷森林管理署】
令和5年7月19日(水曜日)利尻富士町立鴛泊中学校において、宗谷総合振興局森林室主催による中学1年生の生徒5名を対象とした林業体験学習が開催され、利尻森林事務所より森林官が講師役として参加しました。
まずは室内学習です。
森林室から「SDGsと森林の話」、森林官からは「利尻島の森林の話」と「国有林の役割や森林官の業務に関する話」をしました。
当初は8名が参加予定のところ、体調不良等により5名の参加となりましたが、生徒たちは積極的に発言をしてくれました。
室内学習中
次は国有林と町との分収造林契約箇所での除伐体験です。
苗木が大きく育つまでの間、成長を助けるいろいろな作業が必要になります。
除伐とは苗木の成長を妨げる苗木以外の樹木を取り除く作業です。
利尻富士町役場の職員も加わり、除伐の作業を生徒全員で行いました。
現地へ行く途中にヤマグワがあったので果実を食べてみました。
甘酸っぱくて意外と好評だったようです。
ヤマグワの果実を取っている様子
また、途中で倒れているキハダの木があったので、触ってみたり、内皮を囓ってみたりしました。
キハダは樹皮が厚いコルク質が特徴的な木です。
また、内皮は生薬として古くから利用されてきたため、生徒達からは苦いといった声もありました。
キハダの樹皮を触っている様子
なかなか切れず、除伐体験は思ったより大変だったようですが、全員が無事伐倒することが出来ました。
初めての除伐体験
伐った木は輪切り板にして学校に持ち帰りました。
この輪切り板を美術の時間に使用するとのことです。
木を輪切り中
最後に、「お忙しいところ貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました」と生徒からお礼の挨拶をいただきました。
今回の体験学習をとおして少しでも森林・林業に対して興味を持つきっかけとなれば嬉しく思います。
(利尻森林事務所 森林官)