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北海道森林管理局

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    長沼高校の生徒たちによる林業体験

    【空知森林管理署】


    令和5年7月18日(火曜日)、北海道長沼高等学校の2年生約40人が長沼防風林で林業体験(下刈り)活動を行いました。

    空知森林管理署には長沼町、由仁町、南幌町、美唄市に約300haの防風保安林があり、北広島市にあるボールパーク約9個分になります。防風林には風を防ぐ働きがありますが、高齢化した防風林は枝が風によって畑側に落ちたり木が倒れたりすることが増えてきます。

    今回は片側約10m伐採した後に植樹をして若返らせ、最終的には凸型防風保安林へ誘導する取り組みをしている現地を見てもらいました。

    令和5616日(金曜日)には北海道森林管理局の平田係長が事前に出前授業をし、日本の森林・林業全般及び、空知森林管理署が整備を進める「凸型防風保安林」の重要性や役割について話をしていたため、より興味をもって参加してくれたのではと思います。

    防風林の効果についての話
    防風林の効果についての話

    現地は令和元年度に伐採をし、令和4年度に長沼高校生に植樹をしてもらった場所になります。

    先輩方が植えた苗木が元気に育つように、下刈り作業(植栽した木の周りの雑草等を刈払う作業)に取り組みました。最初はなぜ下刈り作業をする必要があるのか、クイズ形式で学びました。

    下刈り作業はどうしてするの?
    下刈り作業はどうしてするの?

    下刈り作業は周りの草本を刈ることで苗木の成長を促すことを目的とするもので、草本が生い茂る夏場に行う作業であることを理解してもらいました。実際に下刈りを体験してもらったのは広葉樹(カシワとナナカマド)の苗木だったため、周りの草との見分けがむずかしく、苗木を探すのに苦戦している姿も見られました。

    下刈り作業1
    下刈り作業1

    下刈り作業2
    下刈り作業2

    生徒たちからは、「アザミがチクチクして痛かった」「下刈り作業は大変だった」「虫が嫌だった」という声も上がりましたが、「下刈り作業を来年もやってもいい」「クワガタをとりたい」「木を伐る作業もしてみたい」という前向きな感想も多く寄せられました。

    蒸し暑い中での作業となりましたが、ケガをすることなく無事終えることができ、楽しい林業体験活動の時間となりました。

    当署ではこれからも地域の要望に耳を傾け、より多くの方に国有林を身近に感じていただける取り組みをしていきたいと思います。

    (森林技術指導官 木村)