北海道長沼高等学校にて出張授業を開催しました
【総務企画部 企画課】
令和5年6月16日(金曜日)、北海道長沼高等学校の2年生40名を対象に出前授業を開催しました。
長沼高等学校は、昨年度から空知森林管理署と協力して、地元の防風保安林(国有林)の整備を進めています。
今年は7月18日に植栽した樹木周りの下刈り作業を予定しており、今回はその事前学習としての授業です。
当日は北海道森林管理局の職員で林業漫画家でもある平田係長が、「漫画で広げる森林・林業応援団~漫画家からのメッセージ~」と題し、日本の森林・林業・木材産業とそこで働く人たちの役割や重要性についての講義を行いました。
林業は約50年かけて木を育てる循環産業であることや、街の生活の中で木を長く大切に使うことが、地球温暖化問題にも貢献すること。
普段なかなか意識することのないですが、街の中の生活でも森林から様々な恩恵を受けていることを、イラストを交えて説明し、生徒の皆さんは「そうなんだ!」と真剣に聞き入っていました。
平田作の森林・林業の循環を説明したイラスト(クリックすると大きくなります。)
つづいて、空知森林管理署が整備を進める地元の「凸型防風保安林」の重要性や役割についての説明を行い、生徒の皆さんと一緒に地元の田畑や生活を強風から守っている防風保安林の存在を、改めて確認しました。
空知森林管理署作の防風保安林説明パンフレット(クリックすると大きくなります。)
授業の後半では、事前に「北の森漫画」を読んだ生徒からの質問に答える時間を設け、「山に行くときの必需品は?」といった質問に、実際に国有林の職員が現場で使用する、スパイク長靴や熊鈴、熊スプレー等の実物を見てもらいながら解説をしました。
実際に作業用の装備も体験
最後には生徒の代表から「森林や、昔の人が育ててくれた木材を大切に使うことの大切さがわかりました。
自分たちも未来につなぎます。」と力強い感想をいただきました。
生徒代表の力強い挨拶
作業道具を持っての記念撮影
7月18日の防風保安林下刈り作業に向けて、生徒の皆さんに森林の大切さを伝える貴重な機会になりました。
(企画課 平田)