企業による社会貢献の森づくり~「SDGs宣言の森」で植樹祭
【胆振東部森林管理署】
令和5年5月20日、苫小牧市小糸魚川上流の国有林にある社会貢献の森「SDGs宣言の森」において、株式会社イワクラ(本社:苫小牧市)主催の「SDGs宣言の森」植樹祭が開催され、当署からは署長、糸魚森林事務所森林官が参加しました。
この「社会貢献の森」は、企業の社会的責任(CSR)活動等を目的とした植栽、保育等の森林整備活動に、森林管理署と協定を締結し国有林を利用していただく制度です。
同社は造林から建築用材の生産など幅広く手掛けている苫小牧を代表する企業のひとつで、台風被害を受けた森林の復旧を目的に当署とこの協定を平成24年に締結し、今年で11年目の活動となります。また、同社が掲げるSDGsを理念にこの活動に取り組まれています。
当日の会場は平成27年の台風による倒木被害を受けた区域です。
植樹用にトドマツの苗木1000本が用意されました。
参加者は同社社員のほか、北海道立北の森づくり専門学院からのインターンシップ生、市内で未利用木材を活用したバイオマス発電を行っている企業などからの約40名で、スタッフからクワでの植え穴の掘り方などの植樹指導を受けた後、早速作業に取りかかりました。
作業は安全のためお互いの距離感を保ちつつ、接近作業にならないよう怪我に注意して行いました。
参加者のみなさんは広大な面積の中に、苗木を一本一本丁寧に植え付けしていきました。
また、休憩時間中にも、熟練者の方々に苗木の植え列を曲がらずまっすぐに植えていく方法などを質問するなど、とても熱心に取り組んでいたのが印象的でした。
作業終了後には、本日植樹したトドマツが立派な森林を築いてくれることを楽しみに標柱を立てて記念撮影を行いました。
主催者である同社の後藤会長は「当社は木を切るだけではなく、50年、100年先を見据えた森林づくりをしていきたい」との抱負を話されており、当署としてもこのようなみなさんの協力を得ながら被害を受けた森林を蘇らせていきたいと考えています。
暑い中の植樹作業、みなさん大変お疲れ様でした。
(糸井森林事務所森林官 腰越)